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一昨年、昨年と圧倒的な強さを見せ、数々の記録を塗りかえながら2年連続賞金王に君臨した不動裕理。LPGAツアーの若きリーダーは、時としてこんな言葉をエネルギー源にしている、と言う。
「私、とくに大切にしているような言葉ってないんですよ。あんまり感動、 っていうのをしないのかな。でも、この一言には敏感に反応してしまいます。この短かなフレーズは、人一倍負けず嫌いな努力家の耳を痛いほどに刺激するようだ。
「試合で大たたきをしてしまった日なんかに、もっと頑張らなきゃとか、明日は頑張るぞなんて言っていると、友人たちがよくこの言葉を言うんです。天邪鬼(あまのじゃく)なんですかねぇ、私。頑張れって言われたら、え〜っ、こんなに頑張ってるのに……。もう疲れた……。なんて思うくせに、こう言われると悔しくて、逆に失礼な!私は頑張るんだよ!と意地張ってみたくなるんですね。」
頑張っている人間に「頑張るな」ということは一般的には少々失礼なことかもしれない。だが、小学5年生・10歳でゴルフを始め、師・清元澄子の指導に一心不乱についてきた不動には、ねぎらいやなだめの言葉が、冷やかしにさえ聞こえるのだろう。常に前進を続けている若き覇者だけに、歩を止めることを容認する一言が、もっとも勘に障り、逆に自分を奮い立たせている。
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