5月の『中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン』で日本ツアー初優勝を挙げた野村敏京は、その時点では日本ツアー未登録の招待選手だったため優勝賞金がランキングに加算されず、今回ファイナルQTへの出場となった。日本ツアー登録後の出場11試合で予選落ちはわずか1回と、その実力はレギュラーツアーでも証明済み。このQTでも上位進出の有力候補といえるだろう。
今年のプロテストでトップ合格を果たしたオナリン・サタヤバンポット(タイ)も有力選手の一人。日本ツアー参戦1年目の昨季にステップ・アップ・ツアー『山陽新聞レディースカップ』で優勝し、今季はレギュラーツアー26試合に出場。賞金ランキングでのシード権獲得にはわずかに及ばなかったが、この一年間で積んだ経験を武器に上位進出を狙う。
そして、セカンドQTから勝ち上がってきた原江里菜にも注目したい。2008年の『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』では日本人最少スコア記録の21アンダーで初優勝を挙げたが、2009年のシーズン途中から極度のスランプに陥り、成績の低迷が続いていた。しかし、今季の中盤から徐々に復調の兆しを見せ、11月の『大王製紙エリエールレディスオープン』では2年2ヶ月ぶりのトップ10入り。終盤戦の好調を弾みにしてこのQTでも上位に食い込めるか。
若手、ベテランが入り乱れて来季の出場権を争うファイナルQT、今年はどのような顔ぶれが上位に並ぶことになるのか。4日間の熱戦が幕を開ける。
【ファイナルQT出場者のLPGAツアー出場までの流れ】
一般的なLPGAツアー競技で出場人数が108名の場合、うち90名がLPGA選考選手枠(残りは主催者推薦選手)となるが、その中で50名分程度はシード選手やツアー優勝者などの出場有資格者で占められるため、残りの30~40枠程度の出場権がQT上位者に振り分けられる。ファイナルQTの上位者から順に出場権が与えられるため、QTでの1ストロークの差が翌年のツアー出場権に大きく影響する。