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2016.4.2

ベトナムの地獄から天国の日本へ。ユンチェヨンが首位

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>

 2016年LPGAツアーの第5戦『ヤマハレディースオープン葛城』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)は2日、静岡県袋井市・葛城ゴルフ倶楽部山名コース(6,568ヤード/パー72)で第3日が行われた。通算5アンダーで首位に立ったのは、主催者推薦で出場しているユンチェヨン。通算3アンダーの2位タイで申ジエ、李知姫が続く。通算1アンダーの4位タイグループは、一ノ瀬優希、鈴木愛、大会連覇を狙う渡邉彩香など5人。 (天候:曇り 気温17.9℃ 風速:4.7メートル)

 ユン チェヨンは、2015年11月の韓国ツアー以来、首位で最終日を迎えることになった。「優勝するには、やはり勢いが必要。それに、集中力もですね。その時がいつ来てもいいように、私は努力しています」。韓国では抜群の人気と知名度を誇っているが、これまでわずか1勝をあげただけだ。第3日のプレーを見ていると、信じられないことだが、事実である。そうはいっても、今大会はとてもリラックスしているように映るのは、「2年前に出場したことがあるからです。加えて、日本で過ごす今週は、天国のよう」と話した。

 今季は、これが3試合目。中国、ベトナムを転戦し、来日している。ところが、「疲れはない。ベトナムでは予選落ちしたから」と、いたずらっぽい笑みを浮かべ、意外なことを口に。「ベトナムは地獄のよう。食あたりで、出場選手20人ぐらいが、満足なプレーができなかった」と打ち明けている。それだけに、今大会は快適な毎日。地獄のような苦しみを味わった分、「天国」と心境を言い表したのだ。

 しかし、この日の反省も忘れない。改めて、勝負の恐ろしさを味わったからだろう。難コースも何のその。12番まで3バーディー、ノーボギーとパーフェクトの内容だ。ただ、13番でバーディーチャンスを逃すと14、16番でボギー。「短いバーディーパットでミスをしたら、流れが変わった。だけど、18番はすごく相性がいい。第1日から2日連続でバーディーを奪っているので、今日も、と気合を入れたら、3日連続でバーディーフィニッシュができた」と振り返っている。

 気持ちひとつで、大きく変わるのがゴルフというスポーツの特徴。ということで、「デビューしてから、ジンクスだけは絶対につくらないようにしてきた」そう。ただし、ひとつだけ「どうにもならない」ことがあった。「ボールナンバーが4番だけは、何度チャレンジしても絶対にいい成績が残せない。練習ラウンドでは使うけど、試合では使いません。提供してくださるメーカーの方には申し訳ないけど…」。 いかにも気配りの人らしい。米ツアー、ANAインスピレーションへ出場しているチョンインジから、『おねえさん、ファイト』という激励のメールが送信されてきたのも頷けた。昨年から、母国では中央大学大学院へ在籍し、プロと学業の両立を目指し奮闘中。「(用具契約をする)ヤマハ様にご招待を受け光栄だし、私は結果で返さないといけないと思っています」と、流麗で丁寧な一礼をした姿が印象に残った。

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