final day プラスワン～ペヒギョン～

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

アース・モンダミンカップ　カメリアヒルズカントリークラブ（千葉県）最終日

　2週連続、最終日最終組でプレーした日本ツアー参戦2年目のペヒギョンがプレー以上に進化を披露しているのが、日本語の会話力。今大会、来日して初めてインタビュールームへ呼ばれ、「とてもうれしかった」という。上達の秘訣は、独自の習得法。日本で活躍する韓国のアイドルグループ、BTOB(ビートゥービー)など、日本語バージョンの動画を繰り返し再生する。画面には韓国語の字幕が出て、「とてもわかりやすい。日本語の意味を最初に理解して、次からは一緒に歌います。それを繰り返している内に、発音もマスターできる。他にもアニメのDVD、ドラマなどで毎日、楽しく勉強中です」。

　ペはユニークで、愛すべきキャラクターだ。日本でプレーする目的を、「ドラゴンボールを探しに来た」と大まじめに語り、「日本の皆さんに、もっと私を知ってほしいです。2年前の全米オープンでは、森田理香子さんと同組でプレーしました。その後、日本ツアーでプレーすることになって、あいさつに行くと、少しも私のことを覚えていない。そんなに印象が少ないのかなぁ、と思ったら悲しくなった」と苦笑した。今大会、悲願のツアー初優勝は、またもお預けとなったが、「出てみたい」と熱望する、全英女子オープン、日本女子オープンの出場権をほぼ確定させている。記憶にも記録にも残る選手への道は、まだスタートしたばかり－。