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2016.8.26

目覚めろNIPPON! 救世主は鈴木愛

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2016年LPGAツアー第24戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会2日目が8月26日、北海道小樽市・小樽カントリー倶楽部(6,494ヤード/パー72)で行われた。通算7アンダーで首位へ浮上したのは、5バーディー、1ボギーの68をマークした鈴木愛。4打差の通算3アンダーで、比嘉真美子、青木瀬令奈、イボミが続いている。(天候:雨のち曇り 気温:18.9℃ 風速4.2m/s)

 鈴木愛には、自身が定めたさまざまなランキングがある。さて、コースの難度はどうか。「文句なし。小樽カントリー倶楽部が1位です」。大笑いしながら、きっぱりと言い切った。残り2日間があるとはいうものの、そこで単独首位。しかも、2位以下に4打差をつけ決勝ラウンドを迎える。「きょうは、私がスタートしてすぐ、雨が止んでくれた。本当にラッキーだったと思う。目標はイーブンパーでした。上デキですね」と、この日を振り返った。そうはいっても、楽な1日だったわけではない。前半9ホールはいいリズムでスコアを伸ばしたが、後半に入ると、流れが怪しくなる。

 「ティーショットを左に曲げた、14番でパーをセーブできたことが大きい。2.5メートルの、返しのパーパットが入っていなければ、どうなっていたか…」。改めて、ホッと胸をなでおろしたという。「コースマネジメントが大切。だから、しっかりやっているつもりでも、ミスしてしまうぐらい難しい。とにかく、基本中の基本、フェアウエーをキープする。バーディーを獲ることよりもボギーを打たないことが大事です」と、本来のスタイルを完全に封印する4日間だ。

 一方で、プロゴルファー・鈴木愛を全国区にしたのが、2年前の日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯。劇的なプロ初勝利を飾り、シンデレラの冠までついた。しかし、その勝利の後、公式戦はすべて外国人選手が制している。「必ず公式戦では、鈴木愛以来-と書かれているのをみるたび、私が変なことをしちゃったかなぁ、と感じる。今年も現在の賞金ランキングのトップ3は、韓国の選手が独占。プレーしている立場でも、やっぱり日本のツアーは日本人選手が盛り上げなくてはいけませんね。私を含めた、日本人選手が公式戦にかかわらず、他の試合だって、もっともっと優勝しないと!」。より、言葉に力を込めた。

 それだけに、「2020年の東京オリンピック? まだ、4年も先のことですよね。目先のことを最優先。残り2日間が大事です。私はドラマを自作自演するタイプ。慎重の上にも慎重に」と、自分に言い聞かせている。

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