1st day プラスワン～武尾咲希～

＜Photo：Masterpress/Getty Images＞

ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント　ゴルフ5カントリー美唄コース（北海道）1日目

　表情を変えずに意表をつくコメントが飛び出す。武尾咲希に取材をする楽しみのひとつだ。これまでは、「(ゴルフ5所属の)先輩から、ゆるキャラと呼ばれている」、「小学生の時から、身長が3センチしか伸びていない」など…。で、今回は、「職人は手を大事にする」だった。きっかけはファンメール。「ツメを長く伸ばさないでください。ゴルフはスポーツ。お願いします」と、いう一文だ。「私は、ツメを伸ばしていたわけではないけど、ネイルアートをしていた。そこで、しばし、考えました。そういう見方をする方もいらっしゃる。だから、ネイルアートをやめたんですよ。プロゴルファーって、いわば職人ですからね」と舞台裏を話している。

　また、こんなエピソードも。「私は、ヘアカラーをしたことがない。イヤリングはするけど、ピアスではありません。両親がくれた体だし、穴をあけることは、ちょっとできなかった」という。思わず、ほほ笑んでしまった。武尾は今回のホステスプロ。また、父・智さんのためにも好成績を残すことが急務だ。仕事が忙しく、なかなか休みがとれない。それでも、時間をみつけては、応援に駆け付ける。「今年は、往復1560キロあっても、車を運転し、日帰りで来てくれました。本当に有難いです」。職人気質で親孝行。もっかの悩みは、「笑うと、目がなくなってしまうこと」だった。