2016.9.24
2nd day プラスワン~福嶋浩子~
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 利府ゴルフ倶楽部(宮城県)2日目
福嶋浩子が、右手に施されたテーピングをちょっと隠しながら、「勲章です」と苦笑いしていた。日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯の大会3日目、ちょっとしたアクシデントに見舞われたという。「右手甲の骨がずれてしまった。ラフが長く、勤続疲労もあったからでしょうね。2日後に診察してもらったら、脱臼という診断。骨を入れてもらう時、すごく痛かった。でも、知らないとはいいながら、そんな状態でよくプレーをしていたと思う。思い出の選手権です」。史上に残る難コースは、各選手にドラマがあった。
今季は福嶋にとって、忘れられないシーズン。サイバーエージェントレディスゴルフトーナメントでツアー初優勝を飾り、「生活のリズムなど、環境が大きく変わった」そうだ。「毎試合、プロアマ戦へ出場できることが楽しい。今までは火曜日から練習をスタートしていたけど、優勝してからスケジュールを凝縮。最初は慣れなかったけど、ようやくリズムがつかめた」。
取材をしていて感服するのは、詩人と思えるようなフレーズが飛び出してくることだ。「ゴルフが大好きだと胸を張っていえます。プレーして、30数年。ただし、片思いなんですよ。いいショットが、いい結果につながらない。父からはゴルフを始める際、『失敗のスポーツ』とクギをさされた。思い通りにいかないことが当たり前。最近は、うまくいかないことも第3者的にとらえるようになれたと感じます。悩む、苦しむ。それが楽しみにつながります」。そうはいっても、「ストレスがやっぱりすごい。口の下にヘルペスが…」と苦悩の後が見て取れる。
その解消法は、もっぱら静。「動物園へ行きます」と明かす。「子どもの頃から、動物が好き。北海道へ遠征した時は、旭川動物園。それから、帰る前には、ノーザンホースパークで、サラブレッドに会ってきた。私、ギャンブルはしないけど、馬をみるために、競馬場へ出かけます」。心優しきプロゴルファーは、あすの好スコアを目指すため、きょうもストレスと戦っていた。
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