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2016.9.29

プレーは静かに淡々と。森田遥が首位発進

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>

 日本ゴルフ協会(JGA)主催の2016年度LPGAツアー公式戦『日本女子オープンゴルフ選手権競技』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,800万円)が、9月29日、栃木県那須烏山市の烏山城カントリークラブ 二の丸・三の丸コース(6,506ヤード/パー71)で開幕した。大会1日目、4バーディー、1ボギーの68をマークした森田遥が3アンダーで首位に立った。2位タイには2アンダーで公式戦2連勝を狙う鈴木愛、笠りつ子、アマチュアの長野未祈がつけている。ディフェンディングチャンピオンのチョンインジは4オーバー、61位タイと出遅れた。また賞金ランクトップのイボミが1R終了後、体調不良のため棄権をした。(天候:雨のち曇り 気温:22.8℃ 風速:0.9m/s)

 「霧がすごかった。スタートが遅れるのかなというぐらい」と、この日の森田遥のラウンドは、濃霧の中早朝6時58分にはじまった。出だしの10番はアプローチが寄らず入らずのボギースタート。途中からは霧は晴れたが、代わりに雨が土砂降りとなる厳しいコンディションに。「今日はアンダーでは回れないな。普通に淡々と回ろう」とハードルを下げると、この作戦が功を奏したか、12番、14番でバーディーを奪いバーディー先行に。「ドライバーが曲がらず、ラフから打つこともあまりなかった。ナイスパーというようなのもそんなになかった」と、後半も2バーディー、ノーボギーのストレスのないゴルフ。アンダーパーは厳しいと臨んだラウンドは、「想定外です」と笑顔がはじける最高のスタートとなった。

 3週前に開催された公式戦『日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』では悔しい経験を味わった。最終日中盤まで優勝争いを演じるも、後半の9ホールで42の大叩きをして、12位に終わり「途中まで耐えて耐えてだったので、それが切れた感じで。ホールアウト後は放心状態でした。悔しいとか考えられないぐらい。真っ白でした」と打ちのめされた。しかし「すごい大きな経験をしたと思います」とその悔しさを糧にもしている。「スタミナ不足もあった」と、その選手権大会から、ラウンド中に食事も摂るようにもしており「お母さんが作ってくれるおにぎりを食べています。好きな具は梅とか鮭ですね」と明かしてくれた。

 「(他の試合とは)全然違いますね。JGA(主催の競技)だし、ナショナルチームからお世話になっているので」とナショナルオープンへは並々ならぬ思いがある。初日が終わったばかりで、もちろんまだ気が早いが、このままいけば宮里藍が持つ大会最年少優勝記録の更新も見えてくる。「難易度が高いコースの方が集中して、淡々と出来る感じがします」。明日以降も自分のペースは崩さない。今回は穏やかに、淡々と72ホールを回り切ってみせる。

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