2016.9.30
圧巻の2連続バーディー!堀琴音が単独首位奪取
<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>
日本ゴルフ協会(JGA)主催の2016年度LPGAツアー公式戦『日本女子オープンゴルフ選手権競技』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,800万円)の大会2日目が、9月30日、栃木県那須烏山市の烏山城カントリークラブ 二の丸・三の丸コース(6,506ヤード/パー71)で行われ、4バーディー、ノーボギーの67をマークした堀琴音が通算5アンダーで単独首位に立った。通算4アンダー、2位にはアマチュアの長野未祈、通算2アンダー、3位に柏原明日架がつけている。ディフェンディングチャンピオンのチョンインジは通算5オーバー、43位タイ。(天候:晴れ 気温:21.5℃ 風速:2.7m/s)
アマチュアの長野未祈が、もし首位に立ったままラウンドが終わっていたら、ツアー史上初の快挙になっていた。それに土壇場で待ったをかけたのは、20歳の堀琴音だった。圧巻だったのは、本人も「本当にビックリしました」と振り返った17番パー4。普段はパー5設定のホールを、パー4として使用しており、490ヤードはツアー最長記録を更新。「パーがバーディーぐらいの価値があるホール」と解説するホールで、191ヤードのセカンドショットを、見事ピン4mのチャンスに。スネークラインのバーディーパットをジャストタッチで沈めて首位に並ぶと、18番パー4も「17番の勢いでとれました」と7mのスライスラインをきっちりねじ込みバーディーフィニッシュとし、ラスト2ホールで軽やかに単独首位に躍り出た。
現在賞金ランキング36位につけ、2年連続の賞金シードもほぼ当確としているが、悲願の初優勝はまだ成し遂げられていない。その中で本人が「一番課題だと思っている」というのが、平均パット数ランキング57位と、リカバリー率65位に低迷するショートゲーム。実は『ニトリレディス』の時に同組になった元賞金女王・森田理香子のパットを見て「すごいパターが上手いな」と思い、教えを乞うたという。アドバイスは「肩でストロークをすること」と「打つ前の素振りも、しっかり球を打つイメージですること」。今週も教えを受けたといい、その効果が現れたこの日のプレーともなった。
単独首位から折り返すナショナルオープンだが「メジャーというのはあまり意識していない。意識しすぎると硬くなってしまいますし」とあくまで平常心で臨む構えだ。しかし「女子オープンにはすごく良いイメージがあります。(アマチュアの時に)初めて予選を通ったのが(2013年の)相模原でしたし」と相性の良さは感じている。実際、アマチュア時代は、その予選通過をきっかけにして、2014年に女子ツアーに巻き起こったアマチュア旋風の一翼も担った。明日最終組からラウンドをともにするアマチュア選手に対しても「試合に出ている以上は、アマチュアだとかベテランだとか年の差は関係ない」と言い切るが、その言葉にもちろん偽りはないだろう。
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