驚異の15歳　長野未祈がこの日も躍動！

＜Photo：Chung Sung-Jun/Getty Images＞

日本女子オープンゴルフ選手権競技　烏山城カントリークラブ 二の丸／三の丸コース（栃木県）2日目

　15歳の高校1年生・長野未祈が、日本タイトルをかけた最高峰の舞台で、この日も躍動した。「予選通過が目標」と謙虚に挑んだ公式戦だが、初日は2アンダー、2位タイで「貯金が出来た」と好発進、テレビ中継等を見た友達などから「LINEやフェイスブックなどでたくさん連絡がありました」という。「でも（メッセージを）見るとプレッシャー感じちゃうので」とあえて返信などはせず、平常心で迎えた第2ラウンドは、4番、7番でボギーを叩く苦しいスタートに。しかし8番パー3で、得意だという4.5mのスライスラインを沈めて、この日初バーディーを奪うと、「ラフに入ったのは1回だけ。昨日よりもミスが少なく、距離も出ていた」と好調のドライバーを武器に徐々にリズムを取り戻す。10番、11番で連続バーディーを奪うと、パー4でのツアー最長ホールとなった17番でも、185ヤードのセカンドショットをパーオンさせ、パーで切り抜ける。最終18番も得意なスライスラインを見事読み切りバーディーフィニッシュ。「あまりスコアは気にしてなかった」というラウンドだが、2日連続で69の好スコアをマークする最高の結果となった。

　「上位でいい位置にいるので」とホールアウト後に語ったが、午後スタート組も伸ばしきれず一時は単独首位にまで順位は押しあがった。最後に堀琴音が驚異の追い上げを見せ、実現はならなかったが、もし首位に立ったままラウンドを終えていたら、ツアー史上初となる記録になった。決勝ラウンドへの意気込みについては「ピン位置も難しくなると思うけど、トータルスコアを崩さないようにと思っています」。謙虚に、無欲に、その先にもっと大きな記録が待っているか。