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2016.10.20

究極の音を探す 上田桃子、30歳の決断

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

NOBUTA GROUP マスターズGCレディース マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)1日目

 首位から1打差の2位タイと、久々に好スタートの上田 桃子。「まだまだ、60点の状態です。でも、ここ1か月のゴルフより、手応えを感じた」と話した。3週連続の予選落ちの後、1週のインターバルを挟んだ。

 「ゴルフの悩みは、ゴルフで解決するしかない。そんな時は、休んでいてもすっきりしないから、練習あるのみ、です」。朝から夕方まで、ただひたすらボールを打ち込む。特に、1Wと9Iを精力的に行った。「1Wは、体とクラブが同調して、しっかり振れるように。それから、9Iは元々、スイングをつくるため、より多く練習してきたクラブだからです」。

 なぜ、それほどのハードワークを敢行したのだろうか。「長い間、ショットメーカーとしてプレーしてきた。でも、今夏の全英女子オープンを期に、新しい目標と、思うようにいかない現況のはざ間に自分が…。目先のゴルフではなく、自分の目標とするスタイルを身につけるためには、忘れていた感覚を呼び起こさなければならない。どうしても、私は脳で考えることが先行するからです。だから、ボールをたくさん打ち込んで、体に覚えることが急務でした」と明かす。

 一方で、追い求めるスタイルを、「究極は、コースをただ歩いている感覚で、サッとショットを打つ。スコアの良い選手、優勝をするような選手は、散歩をしているように見えるでしょう」と語った。同時に、こだわりの人らしく、「(ショットで)いい音をさせたい」。となると、自身のゴルフスタイルすべてを改造中ということだ。

 もちろん、一朝一夕にできるわけがない。だから、60点のゴルフでOKとハードルを下げたのである。「音はだいぶ変わってきたと思う。試合に出場しているからには上位を目指したい。だけど、どれだけ冷静な判断で今、取り組んでいることを意識せずにプレーできるかが肝心ですね」。 耳を澄まして、2日目に注目してみよう。いったい、どんな音がするのか、確かめてみたい。

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