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2016.10.23

女王学を猛勉強中 笠りつ子は明るい2位

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

NOBUTA GROUP マスターズGCレディース マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)最終日

 女王学を学習中。いつも元気120パーセントの笠りつ子でも、毎週のようにハイレベルの戦いが続くと、今までとは違った微妙な変化に心が揺れる。「実は、コースを出ると、疲れがドッと出る。かといって、疲れていてもうまく眠れない。睡眠が浅いです。シード権をとるまでにかなり苦労してきたし、下からはいあがってきた。選手にもレベルに合わせて、さまざまなもがき苦しむような戦いがある。今年のように常に上位で戦うことは、想像できないようなことがたくさんあった。(イ)ボミの立場が少しだけわかります。私はその域に達していませんね」と本音が飛び出す。

 プレーオフをかけた18番、7メートルのバーディーパットは少しだけ、届かない。「パッティングよりも、残り165ヤードの第2打でもう少し、ボールを寄せておかないと…。距離が近く見えたから、もうちょっと力を込めておけば良かったと思う」と反省の言葉を。とはいうものの、「弱音は絶対に吐かない。今の経験が客観的に伝えられるようになりますよ。きょうは2位だったけど、2位になることも簡単ではありません。だけど、2位になければ、勝ちたくなるんですよね」と笑顔で語っている。

 躍進のきっかけは技術の向上だが、故郷で体験した熊本地震。「ゴルフができる感謝を全身で味わった。今まで、ゴルフで悩み続けたことが、すべて楽に考えられるようになったのは、地震がそうさせたのだと思う」と話している。よく笠は、「熊本の人は強い」と繰り返す。今度は自身がそれを見せる時だ。「次週は4月以来、久々に熊本へ帰るから、お休みをいただきます。だから、私の場合、シーズンは残り4試合。全勝するつもりでいます」。また1歩、女王への道を踏みだした。

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