final day プラスワン～濱田茉優～

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

NOBUTA GROUP マスターズGCレディース　マスターズゴルフ倶楽部（兵庫県）最終日

　これが今季最終戦。32位タイだった。「欠場者が出た場合、大王製紙エリエールレディスオープンへ出場するチャンスがあるかもしれない。でも、楽しかった。うれしかった。勉強になりました。プロになってツアーで戦うのが夢。それが叶ったから、今シーズンは一生忘れられない思い出になった」という。プロ2年目、初々しさが言葉にも表れる。

　兵庫は大阪学院大学高校時代、ゴルフ部の教育の一環として、花屋敷ゴルフ倶楽部でキャディー研修がある。「礼儀など、大人を学びました。しかし、お客さんがとてもやさしい。ゴルファーって、紳士だなぁということを実感した」。夏場までは予選落ちが続いたものの、8月下旬からは上昇ムードに。特に日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯では大会1日目、首位発進を決めている。「最終日に近づけば近づくほど、いいスコアをマークしなければ成績が上がらない。脳ではわかっていても、自分で体験してその意味を実感。選手権以降、少しずつ頑張っている」と語った。

　今大会も、ジワリジワリと調子を上げ最終日、ノーボギーのラウンドで締めくくる。「予選ラウンドが終わった後、パッティングのルーティンを変えた。今までは、素振りの前に後ろからラインを1度確認してアドレスに入ったのを、素振りをしてから、再確認しました。たったこれだけのことで、3日目から微妙な距離のパーパットが入るようになった。トーナメントで学ぶことって、本当に多い」。心の底から満ち足りた表情だった。