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2016.11.17

ぎりぎりガールズ奮闘中

<Photo:Masterpress/Getty Images>

大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)1日目

 粘りと頑張りでラストチャンス。今大会は優勝争いと同時に、賞金シードが確定する総決算だ。長いシーズンを戦っていれば、生身の人間だけに勤続疲労や、さまざまな故障に見舞われる。

《賞金ランキング49位・藤田光里》

 よもやの左ひじ痛に見舞われたのは、15日の朝だった。「目が覚めた時から、腕がずっとしびれ、その内に良くなるだろうと思い、座っていても治らない。ただ、コースを回ったことがない。我慢して9ホールだけをプレーしたけど、その晩、激痛に襲われた。シャワーヘッドなどを握ることもできない。その症状が翌日も続き、プロアマトーナメントも1球、打っただけでプレーすることが不可能に…」。

 さらに、こんな舞台裏を明かした。「昨日(担当理事の)原田香里さんが、病院の先生を紹介してくださった。診断では一時的なものだろうということでした。そして、今週は薬を飲んで耐えろ、と」。不安ばかりが先に立った1日目だったが、5バーディーを奪って、5アンダー、5位スタートと上々の内容だった。

 「簡単に説明すると、ヒジをものの角にぶつけてジーンとしびれている状態が続いている。痛みはあるし、左腕の内側から薬指と小指、それから手のひらの感触がない。パッティングではグリップを握っている感覚がありません」。ところが、ゴルフは不思議だ。「最近は34-35パットばかり。だけど、今日は久々の28パットでプレーできた」。ケガの功名である。

《賞金ランキング52位・藤本麻子》

 ショットが安定して、久々に5位タイの好スタートを切った。「今回は、いろいろな気持ちが入り交ざっている。さまざまなことを考えたけど結局、悔いが残らない4日間にしたい。そのための第一条件は、予選通過。たとえ、予選通過でも、いいポジションで、と考えている」と話した。9月に入ってからの不調は両足首痛だ。

 「日本女子オープン選手権競技で棄権した3週ぐらい前から、足首が腫れてきた。ひどい時はアキレス腱がわからないぐらいまで、です。私は、故障の経験がない。どうしたらいいのか、わからなかった」と振り返った。原因は、「担当の先生から、使い過ぎです。マラソンランナーがよく発症するといわれました。治療法は安静にすることだけ。今はまだ腫れている状況ですけど、痛みはありません」。

 ちなみに、もっかの心境は人事を尽くして天命を待つともいえるだろう。「賞金ランキング50位に入るにはどうしたら、など机上で計算ができても、私にはどうにもなりません。今のランキング周辺にいる選手はみんなそうでしょう。自分でできるベストを尽くして、精いっぱいのことをするだけですね」。淡々と語っている。

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