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2016.11.26

賢いゴルフでグイッと- キムハヌルが単独首位

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>

 2016年LPGAツアー最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億円、優勝賞金2,500万円)大会3日目が11月26日、宮崎県宮崎市・宮崎カントリークラブ(6,448ヤード/パー72)で行われた。ムービングデーのこの日、大きくスコアを伸ばしたのがキム ハヌル。5バーディー、ノーボギーで通算9アンダーとし、単独首位へ躍り出た。2位は、通算7アンダーの申 ジエ、通算6アンダーの3位には、トーナメントコースレコードの64をマークした葭葉 ルミが急浮上。(天候:曇り 気温:16.1度 風速:3.0m/s)

【大会3日目 ハイライト動画公開中!】

 シーズンの総決算。3日目、初めての公式戦制覇へ王手をかけたキム ハヌルは、「私にとって、発表会です。学生時代を思い出す」。しみじみと語った。両親、弟、それから韓国と日本のファンクラブ会員が宮崎へ集結。首位に立ち、「また1歩、前進することができた」と満足そうだ。

 劇的にゴルフが変化したのは、2日目の9番。イーグルを決めてから。「同組でプレーしていた堀(琴音)さんが先にイーグルを格好良く決めた。心からうらやましい、と思った。私も20メートルのイーグルチャンスだったけど絶対、入るわけがない。2パットでバーディーを、と気楽にストロークしたら、まさかのイーグルがきました。あそこから、運が向いてきたようですね。今大会から、パターを替えたのも良かったかもしれない」。

 加えて、2日目の18番でパッティング向上のヒントを得た。グリーンで逆目の場合、「しっかり打つのではなく、大きなストロークをする。ボールをカップヘ流し込むようにしたら、うまくいくことを、きのうのホールアウト後、練習場で発見した。きょうは、そのおかげでパッティングが見違えるように良くなったと思います」と分析した。

 また、宮崎は今年3月、アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKIで、ツアー2勝目をあげた相性の良さがある。「その前の2試合、1日目からトップで最終日を迎えたけど、崩れてしまった。もし、アクサレディスで勝てなかったら、一生、優勝はできない、と思いながら、最終日に臨んだ。忘れられないトーナメント。そして、日本には3度目の正直という、素晴らしいことわざがあることも勉強した」。

 キムが大好きな日本語は、「賢い」である。「今年、成績が良かった選手だけが集まった大会です。そこで優勝することに意味があるでしょう」。賢者のゴルフで女王の中の女王を目指す。

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