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2016.12.1

和の心と闘争心が一体 日本代表はさらに進化

 LPGAが特別後援する世界4大ツアーの対抗戦『THE QUEENS presented by KOWA』(賞金総額1億円 優勝チーム賞金4,500万円)が12月2日、愛知県みよし市・三好カントリー倶楽部西コースで開幕する。1日はプロアマトーナメント、終了後には各ツアー代表チームのキャプテンが記者会見を行った。

 日本開催のホームアドバンテージは確かにある。ところが、ちょっと見方を変えると、それは必勝というプレッシャーの裏返しだ。日本チームのキャプテン・笠りつ子は大いに燃えている。「勝つことだけを考えています。メンバー9人が、ワクワクドキドキ。連覇? もちろんです。どんな戦いをするのか、またできるのか、私だけではありません。みんながワクワクドキドキしている」。ライバル3チームのキャプテンを前に堂々と宣言した。

 ちなみに、豪州ツアー(ALPG)キャプテン・レーチェルヘザリントンは、「チーム一丸となってプレーする。楽しんでいきたい」。韓国ツアー(KLPGA)キャプテン・申ジエが、「シーズン終盤だし、チームはケガがないように心掛けたい」。欧州ツアー(LET)キャプテン・トリシュジョンソンの「若い選手を中心に力を合わせて頑張りたい」との所信表明とは対照的だ。

 昨年の大会はキャプテンの上田桃子を支え、またポイントゲッターとして勝利へ貢献。それが1年後、まさか自身がチームをまとめ、牽引する立場になろうとは「予想もしていなかった」という。「今年は、私だけが、ガンガン突っ走っていくわけにはいきませんね。各自の個性を尊重して、チームとしての和を大切にする。去年も日本最強だと感じたけど、今年も素晴らしい。最強パート2です。若い選手にもいい経験をしてもらい、日本チームの伝統を受け継いでいたけたらなぁ。そう思っています」と話した。

 笠は、幼少時から初めて、今回のような大任を引き受けたという。「学級委員なども、ずっと私には無縁でした。お話をうかがった時は、とてもつとまらない、と思ったけど、誰かが引き受けなくてはなりません。それで、先週までどうしよう…。迷い続けたけど、決断しました」と、ひとつひとつ言葉を置くように心の葛藤を打ち明けている。

 プロアマ戦終了後、日本チームは練習グリーンで最終調整。笑い声が絶えないリラックスムードを醸しだした。「考えることはたくさんあるけど、あすのティーグラウンドに立てば、勝つことだけに集中する」。今季は日本人選手、最上位の3位でシーズンを終えた笠は、カリスマ性も秘めていた。

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