2017.4.16
痛恨の18番 上田桃子、攻めがアダに…
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
KKT杯バンテリンレディスオープン 熊本空港カントリークラブ(熊本県)最終日
クラブハウスに引き上げてきた上田桃子は、しばし声が出なかった。「気持ちの整理が…」。怒りでも悲しみでもない。もうしばらく、遠くを見つめた後、優勝を引き寄せるはずの、18番のパーパットについて口を開いた。「しっかりヒットできなかった」と話す。プレーオフ。闘争心は少しも衰えることはなかった。攻めのゴルフを展開する。「もう1回、頑張ろう。たくさんのギャラリーから声をかけていただいたし、プレーオフは先手必勝。相手の(西山のティーショットが)目土をしたところへ行っていたので、第2打は4Uで2オンを狙った。そうしたら、(池に)つかまってしまった。今日は、左へボールが行くミスが多く、力感がうまくできなかったショットでした」。
大会1日目から首位を1度も譲らない、劇的なシナリオが9分通りは完成。「地元の声援がうれしい。それをしっかりと力に変えられなかった。優勝して、皆さん、頑張りましょう、と伝えられなかったのが…。熊本県民として情けない。素直な気持ちで、勝ちたかった」と唇をかんだ。とはいえ、シーズンがこれで終わったわけではない。来週以降、Vの報告を届けることでメッセージは伝わるだろう。「終わったことをいろいろいっても仕方がありません。悔しさをエネルギーに変えて」と語った上田は、「熊本の人は、あたたかく、熱かった」と感謝の気持ちを表した。
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