2017.4.28
1st day プラスワン~佐藤靖子~
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント グランフィールズ カントリークラブ(静岡県)1日目
アベノミクスの成長戦略といえば、「女性が輝く日本」。そうした理念を全国の各企業が積極的に取り入れている。佐藤靖子が所属する、おもちゃ王国もそんな企業だ。昨年9月、岡山で開催された山陽新聞レディースカップ。「プロアマ戦で社長さんとご一緒にプレーし、お話をいただきました」という。もちろん自らが営業を行ったわけではない。
「プロアマでは、とにかくお客様に楽しんでほしい。精いっぱいのおもてなしをするのがプロのつとめです。ただ、今回はそれがご縁で、素晴らしいお話をいただきました。やはり、所属先があることは張り合いが違います。自分が子どもをもつプロゴルファーになってできることは何か。私は、未就学児にゴルフを知ってほしい。幼少時の記憶は何ものにも代えがたいからです」。
おもちゃ王国は、体験できるおもちゃのテーマパークを全国で展開している。「社長さんも、子どもたちにもっとゴルフを身近に感じてほしい。そんなプランを語っています。私もぜひ、お役に立ちたい」と目を輝かせた。もっかの身上は、「ゴルフばかりではなく、母親もしっかりと」。大会期間中は、試合に集中するためホテルへ宿泊しているが、練習日などは自宅から、約2時間の道のりを通勤した。
一方で、オフからスイング改造へ着手。「プレッシャーがかかると、ショットが乱れる。曲がらないボールを打ちたい。もっとレベルアップするためです」と話している。ちなみに最近、うれしかったことを質問すると、「今年、母校へ4人の新入生が入学したこと。私の小学生の同級生は8人だった」。神奈川県相模原市でも、津久井湖などがある自宅付近は過疎化が進行していることを、いつも気にかけている。「町おこしも、したいです。子育てするにはものすごくいい環境。こちらも、アピールしないと…」。
奮闘中の佐藤をみていると、母は強し-の言葉が浮かんだ。同時に、エールをおくりたくなる選手でもある。
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