日医工女子オープンゴルフトーナメント　2日目

佐伯三貴、全美貞が首位を並走

　2012年度LPGAツアー第17戦『日医工女子オープンゴルフトーナメント』（賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円）の2日目が、富山県富山市の八尾カントリークラブ（6,502Yards／Par72）で開催された。

　天候：曇り、気温：28.2℃、風速：3.3m。前日から少し日差しが和らぎ穏やかなコンディションで行われた大会2日目。首位と4打差からスタートした佐伯三貴が6バーディー・1ボギーで通算7アンダーまでスコアを伸ばし、この日首位スタートの全美貞（ジョンミジョン・韓国）とトップに並んだ。1打差の3位タイには韓国のイボミと姜如珍（カンヨウジン）、3打差の5位タイには福嶋晃子、服部真夕ら4選手が続いている。

　出だしの1番ホールから3連続バーディーを奪うなど上々の滑り出しを切った佐伯三貴。「良いスタートが切れて、一緒に回ったイボミ選手も良いゴルフをしていたので、良い緊張感で回りやすかったです」と順調にバーディーを重ね首位タイで2日目を終えた。今大会前には今季より師事する倉本昌弘プロが欧州シニアゴルフで優勝を飾るという嬉しいニュースも。その後メールで"気負わず、焦らず、でんと構えてやれ"との激励のメッセージも支えとなり好スコアに繋がった。「コーチは父ですけど、（倉本さんは）同じ広島ですし、父に技術を聞いて、気持ちの面で倉本さんに聞いて、すごく良い状態です。今やるべきことは出来ているので、満足しているし、あとは勝つことだけ」とメンタル、技術ともに手応えを感じている佐伯。自身初のシーズン2勝目に向けて気合充分だ。

　一方、前日からの首位を守った全美貞は5、6番を連続ボギーとする苦しい立ち上がり。その後は出入りの激しいゴルフで流れを失いかける場面もあったが、上がり3ホールで3連続バーディーを奪う踏ん張りを見せ首位をキープ。「ボギーが多かったけど、バーディーもたくさん取れて、アンダーパーで終われたので良かったです。3連続バーディーで終われて、良いプレーが出来たので明日につながる自信を取り戻せました」とこの日のラウンドに納得の表情。今季8度目の最終日を最終組で迎える明日は「シンプルに考えてやりたいと思います。いろんなことを考えずに、ショットもパットも自分のプレーに自信を持ってやりたいです。思った通りのショットを打って、結果を待つようにしてやりたいと思います」とあくまでマイペースで今季2勝目を目指す。

イボミ （3位タイ：-6）
「今日はパッティングが良かったのでスタートホールから4連続バーディーも取れてよかったです。ラインも見えていたし、そのラインに向かって上手く打てたのがよかった。ピンポジが難しかったけど上手く入ってくれました。佐伯さんと昨日・今日と一緒の組で、良い選手と回れたのでよかった。明日も同じ組になると思うけど緊張しないで自分のプレーに集中したいです。2勝目を挙げたい気持ちは強いし、チャンスが来たので優勝できるように頑張ります」。

姜如珍 （3位タイ：-6）
「昨晩お腹が痛くなってあまり眠れなくて、今日は薬を飲んでプレーしました。前半は疲れからかラインが見えなくてパットが入らなかったけど、後半は狙いどおりのパッティングができて入ってくれました。もう体調は大丈夫だし、明日は初優勝できるように頑張ります。1打差だしチャンスはあると思うので、自分のプレーに集中してできれば優勝できると思います」。

服部真夕 （5位タイ：-4）
「（昨日と感触の違うラウンドで）そうですね。結構チャンスについたのはあったんですが、なかなか決めきれなかったのが一番ですね。ロングで1つしか取れなかったのが伸び悩む原因ですね。ロングに関しては、力が入ったと思いますが、それ以外はそんなことはなかったので…。まだチャンスはあるので、明日に向けて調整していきたいです。明日は雨（予報）なので、球の止まり方が違うし、グリーンのスピードも変わってくると思うので、早くつかんで、明日のコンディションにしっかり合わせていきたいです」。

原江里菜 （5位タイ：-4）
「前半も後半もずっと調子が良かったんですが、前半は左足下がりのラインや番手が中途半端なことが多くて、いいシチュエーションがありませんでした。後半は番手とかもうまく合ったので、バーディーに繋がりました。予選落ちが続いたときは調子が良くありませんでしたが、今は戻ってきました。最後はすごい長いパットが入って、ラッキーみたいな感じです。明日はその運をいかせるように。実際、私の中ではパターも入ってなくて、準備万端じゃなくてこの位置なので、明日はリラックスして頑張ります」。