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2013.8.9

meiji カップ 1日目

発想の転換、意識の変化

 2013年度LPGAツアー第20戦『meiji カップ』(賞金総額9,000万円、優勝賞金1,620万円)の1日目が、北海道北広島市の札幌国際カントリークラブ 島松コース(6,498ヤード/パー72)で開催された。初日5アンダーで首位に立ったのは、日本ツアー参戦5年目のナダエ(韓国)。1打差の2位タイに中園美香、大江香織、フォンシャンシャン(中国)の3名が続いている。(天候:雨、気温:21.2℃、風速:3.9m)


 自身初の首位に立ったナダエ。日本ツアー参戦5年目でシード権(賞金ランク上位50名)は1度も獲得したことは無いが、今シーズンはすでに約1,200万円を獲得。賞金ランキング42位と上々の前半戦だったが、「1ヶ月前まで調子が悪くて…」とここ2試合は予選落ちで調子を落としていた。オープンウィークとなった7月の2週間も「休む気になれず、練習していました」と練習に明け暮れていた。そんな時に耳に飛び込んできたのが、韓国で放送していた『全英リコー女子オープン』での解説者のコメント。「パッティングの表現が普通なら“打つ”なんですが、その方はずっと“転がす”と言っていて。私は転がすイメージでパッティングしたことが無いので、やってみようと思いました」。この言葉で練習意欲が湧いたという彼女。ショットにも不安を抱えていたが「ワンポイントレッスンを受けて、自分のなかで練習したいことが増えました」とこれも彼女にとってはプラスに働いた。「お陰でオープンウィークは楽しく練習が出来ました。パターが入ってくれて、今日は気持よくラウンド出来たし、明日も楽しく、気持よく」。発想の転換が生んだ意識の変化。そして必然の結果。意識改革に成功した彼女のシード入りはもう目前だ。


 大会3連覇を狙うフォンシャンシャンは1打差の2位タイと好発進。「グリーンが小さいので、アイアンショットの正確性が試されるこのコースは私に合っていると思います」とコースとの相性は抜群。しかしそんな彼女の課題はグリーン上。「今日は雨の影響でスピードが出なかったので助かったけど、それでも3パットをしてしまったので…」と好スタートにもあくまで慎重だった。同一大会の3連覇となれば1988年のツアー制度施行後ではアニカ・ソレンスタム(ミズノクラシック)、ローラ・デービース(伊藤園レディス)に続く、3例目の快挙。「2回もディフェンディングとして参加できるのは光栄。感触は良いし、普段通りにプレーが出来れば」。偉大なプレーヤーたちに肩を並べるためにも、グリーンの攻略が鍵を握る。


 同じく2位タイにつけた中園美香は自己ベストの68をマーク。「ボギースタートで雨も降っていたし、今日は我慢のゴルフだと思っていたけど、12番で長いパットが入ってくれて、それから良いイメージで打てました」と13、14番で7mのバーディーパットを沈め、流れに乗った。「ドライバーが上手く打てなくて、オフの間に構えやスイングを撮影して練習しました。とにかく打って、賞金ランキング上位の選手の構えを自分と比較して…」とオフは練習漬け。「7月の選手権大会の予選に通ったことで、これでいいんだなと思えるようになりました。良いイメージだし、今回の大会も楽しみにしていたんです」とすぐに結果が出たことで自信も生まれた。「今週は1打に集中することがテーマで、目標は10位以内。明日は緊張するとは思いますけど、気持ちで負けなければ行けるんじゃないかと思って」と目を輝かせる。

大江香織 (2位タイ:-4)
「雨でコンディションは大変でした。今日はショットが曲がらなくて、パターも良かったし、アプローチも良かったです。自分でもわからないですけど、天気が悪い方が上位にいっている気がします。(後半戦目標は?)吉田(弓美子)さんがこの前勝ちましたし、私も勝ちたいと最近思ってきました」。

原江里菜 (5位タイ:-3)
「今日は長い良いパットが決まってくれました。(オフは?)プロアマで谷原さんに会った時に、パットが入らないんですと相談したんです。そうしたら、”騙されたとおもって、5メートルばかり練習してみなよ”と言われました。今週は5メートルと1.5メートル練習しかしていません。その成果が出たんですかね。今週は相性のいい大会ですし、その流れで来週に臨みたいです」。

一ノ瀬優希 (5位タイ:-3)
「1番で大ダフリのスタートだったので、このスコアでまぁ良かったかな。今日はパッティングが良くなかったですね。結構チャンスもあって、もったいなかったですけど。後半戦は優勝をもう1回したいですね。優勝争いをしないと優勝には近づかないので、そういう意味で今日はいいスタートが切れました」。

小楠梨紗 (5位タイ:-3)
「(会心のラウンド?)そうですね。オープンウィークから調子が良くて18ホールを落ち着いてプレーが出来ました。今週初めてプロキャディに担いでもらったんですけど、風の読みが正確でやりやすかったです。(プロテストで下の世代が入ってきて、刺激に?)そうですね。それよりも同期で年下の子が活躍しているのが刺激になっています」。

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