2014.7.26
センチュリー21レディスゴルフトーナメント 2日目
理想の武器を携えて ウェイユンジェが4年ぶりの優勝に王手
2014年度LPGAツアー第20戦『センチュリー21レディスゴルフトーナメント』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)の大会2日目が、静岡県伊豆の国市の伊豆大仁カントリークラブ(6,531ヤード/パー72)で開催された。
前日に引き続き、激しい暑さの中で行われた大会2日目。ウェイユンジェ(台湾)が6バーディー・1ボギー、連日の67をマークして10アンダーまでスコアを伸ばし、単独首位に立った。1打差の2位にはイボミ(韓国)。2打差の3位タイには、成田美寿々、木戸愛、アンソンジュ(韓国)、藤本麻子の4名がつけている。(天候:晴れ、気温:32.1℃、風速:1.5メートル)
この日、6バーディー・1ボギーの67で回ったウェイユンジェが、前日の4位タイから一気に首位に浮上した。そして、2010年『ヨコハマタイヤPRGRレディスカップ』以来の優勝に王手をかけた。
昨年の賞金ランキングは52位。シード次点だったが、野村敏京が米ツアー挑戦のため権利を放棄したことにより、繰り上がりで2014年のシード権を手にした。しかし、今季出場した15試合の内、予選通過は4試合のみで最高順位は16位と、これまで思うようなゴルフが出来ていない。
苦戦の原因の一つが、クラブだった。今年に入ってクラブ契約をフリーにした。「一つのメーカーだと色々トライできないし、今はクラブが進歩しているからそのクラブが合うか知りたいので」というのがその理由だった。しかし、クラブ探しは難航した。スイング、体調、季節、いろいろな条件のもと「自分の技術を発揮してくれる武器」にはなかなか巡り会えなかったが、今大会、ウェイのキャディバッグには長い間探し求めていた理想のクラブが収められていた。
同時にパターも新しいものに替えた。先週の大会では、「ラインに乗っていても全てショートしてしまった」とパッティングの不調を嘆いた。「何が足りないのかを考えて修正してきて」臨んだ今大会。先週の反省と夏場のグリーンコンディションを考慮して、重量のあるパターをチョイス。それが功を奏した。先週より10パット以上も減らすことができた。
今大会、ウェイが求めていた"武器"は全て揃った。そして、現在、単独首位。理想の武器を手にして臨む、運命の最終ラウンド。通算5回目の優勝は目前に迫っている。
イ ボミ (2位:-9)
「今日はパッティングが入ったからこのスコアが出てくれました。2日間、ピンの位置が端から3~4ヤードくらいのとこが多くて、私はドローだから左ピンの時はバーディーが取れたけど、右ピンの時はなかなか取れなくて…。明日は右ピンでも取っていきたいです。暑さはヤバいですね。私はいつも手が乾燥しているの、今日は14番のティーショットの時、汗で手が滑ってミスショットしちゃって。明日も気をつけないといけないですね。明日は自信持って集中して頑張ります」。
成田 美寿々 (3位タイ:-8)
「昨日はあまり良くなかったけど、今日は9番アイアン以下が先週みたいにいけました。(首位と2打差の好位置)上出来ですね。上を目指してやってるわけじゃないけど、欲を出さずにやってたので、メンタル面だと思います。ここまで伸びるとは思ってなかったです。明日も周りを気にせずに自分のゴルフに徹すれば、結果は付いてくるかな。自信?自信は無いです(笑)」。
アン ソンジュ (3位タイ:-8)
「(15、16番で連続ボギー)グリーンの目が強くて難しくて、ラインが読みづらいのもあったし、今日は身体が重かったのでテンション上がるように頑張ったけど、ノーボギーで回れなかったので残念です。でも最後にバーディー取れたので、そこは良かったです。今日はしっかり休んで、明日はいい成績を出したい。明日は上に行くしかないので、頑張ります」。
木戸 愛 (3位タイ:-8)
「前半スタートからパーオン出来なかったけど、しっかりアプローチで寄せてスタート出来て、集中して今日一日回れたのはよかったかな。(暑さで集中力の維持が難しかったのでは?)氷のうを持ち歩いて首に当てたり、いつもはあまり日傘をささないタイプだけど、今日はさしてました。先週に引き続きイイ状態にあると思うので、自分がやるべきことに集中して、一球入魂で頑張りたいと思います」。
藤本 麻子 (3位タイ:-8)
「後半までずっとバーディーが来なくて。17番(のバーディー)はすごい長かったんですけど、欲しいところで来てくれました。一日に一回はこういうのがあると気持ちいいですね。今日は、前半はバーディーが欲しくて、気持ちと自分のゴルフとが空回りという感じで。後半に入って"いい流れに持っていこう"と気持ちを切り替えて、ショットの調子はよかったので、バーディー上がりにつながったと思います」。
香妻 琴乃 (9位タイ:-6)
「今日はパッティングが良かったです。ショートアイアンも100ヤード以内からバーディーチャンスほとんど付いてくれました。明日も自分の出来ることをやっていくことに集中したいです。(順位の目標は?)もちろん優勝のチャンスがあるなら優勝するという気持ちでやってるけど、ベストを尽くして結果、優勝とかにつながれば。みんな自分のゴルフをして上位に来ていると思うので、私もあまり周りをキョロキョロしないで、自分に集中したいです」。
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