ANA PRINCESS CUP　最終日

　2012年度LPGAステップ・アップ・ツアー第2戦『ANA PRINCESS CUP』（賞金総額1,500万円、優勝賞金270万円）の最終日が、北海道勇払郡の早来カントリー倶楽部 北コース（6,431Yards／Par72）で開催された。

　天候：曇り時々晴れ、気温：26.5℃、風速：2.5m。前日から気温も10度近く上がり天候に恵まれた最終日。最終ホールまでもつれた混戦を制したのは、今年からステップ・アップ・ツアーに復帰した中島真弓。この日4バーディー・ノーボギーの68でラウンドし、通算6アンダーで2007年以来となるステップ・アップ・ツアー2勝目を飾った。2打差の2位には前日首位の大城さつきが入った。

　この日2アンダーの6位タイからスタートした中島は、「2ホール以外はティーショットが完璧だった」と12番ホールのバーディーでトップの大城に並ぶと、16番ホールでも30ヤードのチップインバーディーを決め単独首位に立った。しかし「チップインバーディーで優勝を意識し始めました」と、17番ホールの90センチぐらいのパーパットはクルンとカップを回りカップイン。18番ホールの2メートルぐらいのパーパットも「下りの順目だったので思いっきりは打てなかったけど、このパットを入れるしかない」と強い気持ちで打ち、これもカップをクルンと回りカップインさせた。「いろんな人の優勝は見ましたけど、自分の優勝は予想外でした。今日はウェアをANAカラーで決めたのがよかったのかな（笑）」と中島。昨年は肩の故障で一年間ゴルフが出来なかったが、「故障してもあきらめず、違った意味でゴルフと向き合えたことが優勝に結び付いたんだと思います」と、初優勝した5年前とは違う「忘れられない祝杯になりそうです」と笑顔を見せた。

　今回の優勝で『サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント』から4試合のレギュラーツアーに出場。「先月、モンダミンカップに出たんですけど、（レギュラーツアー出場は）2年2カ月振りだったんですよ。レギュラーツアーはいいショットを打って当たり前、3メートルを入れて当たり前って感じですから、いきなりは上手くいかないでしょうが、気持ちを引き締めて頑張ります」と、久しぶりのレギュラーツアー4連戦に挑む。