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2015.10.10

心の目で冴えた若林舞衣子 『ボミさんを倒したい』

<写真:Masterpress/Getty Images>

 2015年LPGAツアー第30戦『スタンレーレディスゴルフトーナメント』(賞金総額9,000万円、優勝賞金1,620万円)第2日が10月10日、静岡県裾野市・東名カントリークラブ(6,583ヤード/パー72)で行われた。第1日から好調をアピールする若林舞衣子が、この日も68をマーク。通算9アンダーで単独首位に立った。1打差の8アンダー、2位タイは木戸愛、イボミ(韓国)。通算7アンダー、4位に大江香織がつけている。(天候:曇り 気温:19.1度 風速:1.8メートル)

 観察眼を養えば、いろいろなことが見えてきた。今大会の若林舞衣子は、さしずめ、違いがわかるプロ。最終日へ向け、「ボミさんは本当に、うまいですねぇ。でも、超えられる。自分の思い通りのプレーができたら、きっと超えられる選手です。倒したい」。飛び出した強気の言葉は、きっと自身へ言い聞かせる意味もあった。髪は女の命とは少々、古い言葉かもしれないが、5日の休日、20センチ以上もバッサリと・・・。

 「自分を変えたい。前の晩、ようやくこれだと感じたスタイルが見つかった」という。昨シーズン、シード権を失ったことがきっかけで、自分を見つめ直す。「今年はいろいろな環境を変え、自分を変えるのも目標のひとつ。試合を休むことや、引っ越し。今までできなかったことをやろう」。

 さらに、今大会のテーマは、「プレー中、ゴルフのことをあまり考えない。もちろん、歩いている時です」と話した。目の前の1打に集中するため。移動の際は別のことを考える。「きょうの夕食はエビフライを食べようなど、たわいもないことです」と笑っていた。ちなみに、最終日のテーマは「自分の世界をつくる」。過去、優勝争いをした時、周囲を気にしすぎて失敗した経験が何度かあるためだ。「『センチュリー21レディスゴルフトーナメント』の最終日、勝負をかけた1打で失敗して、チャンスが来るまで待とう、と決心した」と話した。

 「第2日、ボミさんと同組でプレーして、最も感心したことは、どんな時もマイペースを貫く姿勢。きょうの私は周囲を観察する余裕があったから、自分のプレーに集中できたと思います」と力を込めた。集中力を自在に操れるようになった若林。その証は、この日の18番。「薄暗くなってよく見えないから、適当に打ちました」とジョークをまじえ、10メートルのバーディーパットを解説。つまり、心の目で見ていた、ことなのだろう。


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