「夢みたいです。私が優勝できるなんて」。昨年のプロテストに合格したばかりのルーキーに、勝利の女神が舞い降りた。この日は3オン3パットのダブルボギーからスタートした斎藤。「いつもの自分じゃないと思って」と冷静さを欠いたが、3番ホールで20mのアプローチを決めてバーディー。「あれでいつもの自分に戻れました」と本来のゴルフを取り戻すと、そこから3つのバーディーを奪い、再び単独首位に。終盤の2ホールではスコアを落としたが、初の最終日・最終組で堂々のプレーを見せた。プレーオフ1ホール目では三塚、李といった実力者を相手にチャンスを演出し、強心臓ぶりを発揮。
そしてプレーオフ2ホール目。歓喜の瞬間は突然訪れた。再びチャンスにつけた斎藤のバーディーパットは惜しくも外れてパーとなったが、対する三塚の80cmのパーパットが外れ、斎藤の優勝が決定。「次のホールの事を考えていたので、びっくりしました。ゴルフは最後までわからないなと思いました」と本人も驚きを隠せない勝利だった。
「2日目を首位で終わってから、優勝したらどうしようとか余計なことを考えていましたが、コーチから『自分のゴルフがどれだけ出来るか試してきなさい』と言われ、それだけをやろうと思いました。安全にパーを狙える場所を計算してプレーすることを心がけて、今回はそれがすごく良かったです」と勝因を振り返った斎藤。「今回は運もあって優勝出来ましたが、もっと技術を磨いていかないと確実な優勝はできないと思うので、これからも頑張っていきたいです」とさらなる目標を掲げ、今後の活躍を誓った。
三塚優子 (2位タイ:-10)
「(プレーオフ2ホール目の最後のパットは)1メートル弱でした。仕切り直しではなく、ラインが見えませんでした。真っ直ぐ打ちましたが、フックしました。芝目が強い、芝目に持っていかれました。(正規の)18番でバーディーを獲れなかった時に、プレーオフはないと思って、帰る用意をしていました。グローブもギャラリーにあげてしまっていたし、ボールもない状態でバタバタでした。気持ちの切替が難しかったですね。私の中では勝てないでいた方がモチベーションはあがります。調子が良いわけではない中で、ここまで戦えたことをプラス考えています」。
李知姫 (2位タイ:-10)
「プレーオフはないと思っていました。正規の18番、2打目を引っ掛けてしまい、木の後ろでした。狙えなかったけど、無理に狙いに行ったらバンカーに…。それでも、最終日いいスコアで回れました。負けましたけれども、開幕戦からいい感じで回れたので良かったです。オフでやってきたことが試合でうまく出来たので、いいスタートが切れました」。
菊地絵理香 (4位:-9)
「前半パットが入ってくれました。後半は意識しなきゃいけないと意識し始めたら、ショットが乱れてしまって、この結果です。(一時は単独トップに立ちましたが?)はい、わかっていても緊張することなく、のびのびとやれました。この結果は、かなり上出来です。(斉藤)愛璃が最後に入れてくれたらよかったけど、ちょっと悔しいです」。
横峯さくら (5位タイ:-8)
「前半チャンスらしいチャンスが少なかったですね。ロングパットの距離感が合うようになってきたのは大きいです」。