経験が生きた首位発進　山本薫里は『ラインがよく見える』

＜写真：Atsushi Tomura /Getty Images＞

大王製紙エリエールレディスオープン　五浦庭園カントリークラブ（福島県） 1日目

　視界良好。シード権獲得を目指して、山本薫里が好発進した。もっか賞金ランキングは63位。一発逆転を決めるには、今大会で最低でも単独4位以内が必要だ。「そうなったら、うれしい。もっとも、私はそんなすごいことをしたことはありません。だから、できることを欲張らずに精いっぱいするだけです」と笑っていた。ところが、無欲で臨めば見えないものまで見えてきた。「グリーンの傾斜が、とにかくよく見えました。だから、ラインの読みがフック、スライス、バッチリです」という。いつも以上に、細心の注意をはらったことも好調を呼び込んだ要因。なぜなら、「2012年大会で予選落ち。今回はそういうことにならないよう、ラインを読むとき、細かくマス目でみたことが良かったのでしょうね」。また、背中の真ん中には、スポンサーのワッペンがはられている。これまた、ギャラリーの目を引いた。「鬼澤(信子)さんから、『目立つところにはりなさい。それが、プロフェッショナル』といわれたからです」－。