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2015.12.17

ゴルフビジネス賞・金賀直美は、女子力拡大に奮闘中

<写真:Getty Images>

 LPGAの活動は多岐にわたる。新たなビジネスモデルのパイオニアとして『ゴルフビジネス賞』を受賞した金賀直美は、常にチャレンジャーの気持ちを忘れない。ティーチングプロの新しいスタイルを模索してきた。ゴルフと出会ったのは、24歳と遅い。OLを辞め、「何をしようか」と自宅で悩んでいると、父・敏行さんから「外に出て考えるのも気分転換になる。ゴルフでもしてみないか」と勧められたのがきっかけだった。気が付けば、ゴルフの虜になり、2005年にティーチングC級登録。ヘリテイジゴルフコースの支配人兼所属プロとして、集客や会員の定着へ挑戦する。ただ、それだけにはあきたらず、13年には新たな活躍の場を求め、高坂カントリークラブへ。取り組んだのは、「女性の来場者を増加させること」だった。

 とはいうものの、名門コースへ足を運ぶことは、「女性からしてみれば、敷居が高く、間口が狭い印象がある」。しかし、綿密なマーケティングと行動力で、女性来場者を大幅に増加させている。最も役立ったのはLPGAが行っているティーチングプロのための講習会。「エチケットマナー、コミュニケーション術など、素晴らしい座学の数々。ツアープロと違うのは、言葉です。レッスンをする上で大切なのは、説得力。小さな努力を積み重ねてきました」という。金賀流の極意は、当たり前のことを当たり前ととらえない。一般のコースで行われている女性ゴルファー向けプランを、『女王様』、『乙女』など、独自にネーミングを行った。「当初、それは変でしょう、とおっしゃるお客様もいた。でも、女王様って素敵じゃない、といってくださったお客様は、もっと多かった」と振り返っている。今年発表された、女性の平均寿命は、86.83歳。生涯スポーツのゴルフは、女子力が支える-。

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