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2016.4.10

次はメジャーを狙う。菊地絵理香、進化の2勝目

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2016年LPGAツアー第6戦『スタジオアリス女子オープン』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)は10日、兵庫県三木市・花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース(6,293ヤード/パー72)で最終日が行われた。

 通算14アンダーで大会トーナメントレコードをマークした菊地絵理香がツアー2勝目を挙げた。2位タイは通算10アンダーの鈴木愛、申ジエが入り、3位タイは通算8アンダーの木戸愛、全美貞、酒井美紀が入った。ベストアマチュアは11位タイ、通算4アンダーの蛭田みな美が入った。  (天候:曇り 気温:18.2℃ 風速:1.7m/s)

 前日に63というビッグスコアを出すと、次の日まで流れは持続しないもの―。そんなジンクスを物ともせず、見事に優勝を果たした菊地。「きっと周りは申ジエさんが逆転するんだろうなと予想していたと思います。いい意味で裏切れました。やったという感じ」。まさに会心の勝利だった。初優勝から約1年ぶりの優勝にも「こんなもんかという感じ」とクールなスタイルは変わらない。勝負の決め手となったのは16番パー5。3mのフックラインが残ったが、「キャディーさんに最後は少しスライスすると言われて」と読みを変更。その読み通り、フックして一旦は外れるかと思った球は、再び軌道に乗ってカップに吸い込まれた。「そのまま打っていたら入っていなかったかも」というベテラン・川口淳キャディーのファインプレーだった。

 昨年はシーズン後半に「疲れ切ってしまった」という菊地。休みの時でもマスクを欠かさずして就寝するなど、体調管理にも徹底的にこだわった。試合が終わった翌日にも「オフと同じくらいの負荷をかけて、1時間はやっています。特に背中とお尻はやります。そうしないと体力が落ちてしまうので」とトレーニングは欠かさない。同年代のイボミやテレサ・ルーが活躍するなか、「体型は変わらないので、言い訳は出来ない。技術や気持ちの持っていき方が違うし、やはり練習量だと思う。負けたくない気持ちはもちろんあります」と練習に明け暮れた。そして掴んだ勝利―。「私の場合、飛距離が出る方ではないので、ウェッジを徹底的にやれば、大丈夫だと思っています。今年は国内メジャーに勝ちたい。そして賞金女王争いも最後までわからない展開にしたい」。確かな自信を掴み、自然と強気な言葉が飛び出した。次週は初優勝を飾った思い出の舞台、熊本。円熟期を迎えつつある技術・体力を武器に、ディフェンディングとして強豪を迎え撃つ準備、そしてメジャーを狙う体勢は整った。

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