鬼澤信子が完全優勝で今季レジェンズツアー2連勝！

　2016年度LPGAレジェンズツアー第2戦 『シブヤカップ』（賞金総額1,500万円、優勝賞金270万円）大会最終日が、石川県金沢市の「ゴルフ倶楽部金沢リンクス」（5,725ヤード／パー72）で行われた。

　大会最終日は、単独首位でスタートした鬼澤信子がこの日もスコアを2つの伸ばし、2位との差を12打差へと広げて完全優勝を成し遂げた。2位タイの2アンダーには共に最終日・最終組でプレーした山中 恵と斉藤裕子が並んだ。そして4位タイ1アンダーに河野はるみと、昨年の優勝者・下條江理子が続いた。（天候:曇り、気温:30.7℃、風速:4.9メートル）

　最終日は曇り空のなか選手たちがスタートしていったが、最終組がスタートする頃には僅かばかりの雨が降ってきた。その後天候は回復していくも、またも最終組が最終ホールに差し掛かると大粒の雨が落ちてきた。

　「私らしいゴルフで」というように3アンダーで前半をターンしていった鬼澤信子だったが、後半はなかなか思い通りのゴルフが出来ない。「優勝を意識して確信に変わったのが後半に入ってからかな」と話すように、既にこの時点で11打のリードとなっていた。「最後のボギーは元気のないスピーチに繋がっちゃったね」と最終ホールの内容を悔やむように話す鬼澤だった。

　最終18番ホールのティーショットはしっかりとフェアウェイを捉えた。あとはしっかりグリーンを捉えて気持ち良くホールアウトするはずだった鬼澤の"読み"が最後に外れる。「2打目を打った瞬間に、風に乗ったと分りました」と話すように、ピン手前からグリーン奥まで勢いよくこぼれていった。3打目のアプローチでカップを狙うもオーバーしてしまう。ウィニングパットとなるはずのパーパットが無情にもカップに蹴られ、天を仰いだ鬼澤。「雨が降る前にあがりたかった。その気持ちが悪い流れにさせたのかも」と振り返った。

　しかし、今シーズンのレジェンズツアー2戦連続優勝について聞かれると「気持ちいいですね。今週はベストスコアも出ましたし。来週の試合が楽しみですね」と明るい表情。初戦が富山県、そして2戦目の「シブヤカップ」が石川県。何か北陸には縁があるのかもしれない。「北陸は相性が良いよね。日本酒が美味しいからかな」と、この日最高の笑顔をみせた。

　来週開催される3戦目に向けて「やるしかないですね、スピーチでも宣言したしね」と、その眼差しは既に次の戦いへと向けられている。「今年はこの勢いでレギュラーツアーに復帰出来るようになりたい。常にレギュラーのことを考えてプレーしていますから」と話し、会場を後にした。