2016.9.2
首位発進の申ジエ 『皆さんのおかげです』
<Photo:Masterpress/Getty Images>
2016年LPGAツアー第25戦『ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント』(賞金総額6.000万円、優勝賞金1,080万円)が9月2日、北海道美唄市・ゴルフ5カントリー美唄コース(6,364ヤード/パー72)で開幕した。大会1日目はコンディションに恵まれ大混戦。7バーディー、ノーボギーの65をマークした申ジエが7アンダーで首位に立った。1打差の6アンダー、2位は穴井詩。また、表純子が最多連続出場試合数を節目の200試合へ更新した。(天候:晴れ 気温:28.2℃ 風速1.1m/s)
肩痛で、3週間のブランクがあった申ジエ。しかし、不安一掃の首位発進には驚かされた。「今週、コースへ来たら、皆さんが体の調子はどうですか? と声をかけてくださった。だから、いいスコアを出して、私は元気!というところをアピールしなければ、と気合が入りましたね。ショットはマズマズ。70%の仕上がりでも、皆さんのおかげでプレーしている内に、95%の手応えを感じた」。
故障の要因は、意外なことだ。「もっと飛距離を出したい。その気持ちが体に無理をかけたと思う。ケガをして改めて感じたのは、私は飛距離よりも精度で勝負。初心へ戻ることです」と打ち明けた。ということで、不安がなくなり、懸命に取り組んだのは100ヤード以内のイメージトレーニング。「ゴルフは、インパクトの瞬間の感覚が、最も重要です。この手応えなら、何ヤード飛んだ-ということを確認しなくても、わからなくてはいけない。目で見た結果と、手応えを一体化させる。とても難しいですけど…」。元世界ランキング1位の実力者は懇切丁寧に解説する。
この日、2番目の難度だった、16番では14ヤードのアプローチをカップインし、バーディーを決めている。「ビックリしたけど、とてもいい感触が残った」と話し、「今大会はもちろんだけど、9月から大きな試合がたくさんあるので、もっと頑張らなければなりません」と静かな闘志を燃やす。
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