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2016.11.6

フォン シャンシャン 2020年の挑戦!

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 日米両ツアーの選手が参戦した全米女子プロゴルフ協会公式戦『TOTOジャパンクラシック』(賞金総額1,500,000ドル、優勝賞金225,000ドル)の大会最終日が11月6日、茨城県小美玉市・太平洋クラブ 美野里コース(6,646ヤード/パー72)で行われ、フォン シャンシャンが自身初の2週連続優勝。米ツアー通算6勝目、キャリア通算16勝目をあげた。1打差の2位は、通算12アンダーでジャン ハナ。通算10アンダーの3位タイに、堀琴音など4人が入った。(天候:晴れ 気温:18.6℃ 風速:2.4m/s)

 時代は、アジア。今大会、3位タイまでの6人は、中国、韓国、日本だった。2週連続優勝を飾った、中国のフォン シャンシャンは、自信満々に、「来年は、もっと強くなって帰ってくる」と宣言。終わってみれば、わずか1打差だったが、内容は爆勝といえるほどだ。「17番でリーダーボードを見たら、3ストロークのアドバンテージがあった。おかげで、18番はプレッシャーを感じない。ティーショットを左に曲げて、ダブルボギーだったけど、ボギーで上がれればいいと思っていたから…」と余裕の表情で振り返った。

 前日とは対照的に、この日はなかなかバーディーが決まらない。7番では、こんなシーンがあったという。「私たち、最終組の3人が、ひとつもバーディーなし。それでは、せっかく見に来てくださった日本のギャラリーに申し訳がない。エンジンをかけよう。アグレッシブなプレーを、と声をかけました」。その効果があったのは、当のフォンだった。9番から3連続バーディー。勝利をグイッと引き寄せた。「日本のコースは、私向き。だって、ショットの精度には絶対の自信を持っているから」。

 今回も日本の1週間を満喫した。週はじめには、静岡・御殿場のアウトレットモールまで足を伸ばし、さらには連日、日本食を満喫。他にも、ホテル近くのカラオケボックスで約2時間、マイクを離さずに熱唱するなど、プレー同様に規格外の日々を送っている。「久々に、日本で優勝できて、とても幸せ。名誉と賞金をいただきましたけど今、驚いているのは、たくさんの副賞が…。すごいです。本当に」。

 今夏のリオデジャネイロオリンピックで、銅メダルを獲得してから、連続トップ5を続ける。その勢いがすごい。「オリンピックは、賞金が出ません。でも、名誉のためにプレーした。帽子、ウエア、あらゆるところに国旗をつけて、とても誇らしい1週間。残念なことに、中国でゴルフはメジャースポーツとはいえないけど、私が活躍することで後に続く、たくさんの選手が出てくれれば、と思う。将来のことはわからないけど、4年後の東京オリンピックまでは、もっと技術を磨きたい。そして、金メダルを獲ることを目標にしている」。

 1人のスター選手が流れを変えるのが、スポーツの世界だ。もっか、米ツアーの賞金ランキング、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーなどで1位を快走している、アリヤ・ジュタヌガーン。タイからは今季、13人が米ツアーへ出場し、その内の7人がルーキーという陣容だ。女子ゴルフ界の主力は、アジア。日本を含め、ますます追い風が吹く。

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