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2017.2.17

変わるステップ・アップ・ツアー③『3日間大会の増加-世界基準へ』

 欧米人から見ると、日本人はランキングが好きだと映る。照山亜寿美もプロフェッショナルとして「ステップ・アップ・ツアーの賞金女王を目指す」と宣言。ただ、ランキングに人一倍、こだわっているのは他にも理由がある。「茨城県をアピールしたい。それが、恩返しです」。

 毎年恒例になっているブランド総合研究所が発表する「地域ブランド調査2016」で、生まれ育った茨城県が、何と4年連続で最下位になった。「私には関係ない」と黙殺しておけばよいところでも、そうはいかない。「なぜ、プロになれた、といえば、それは県のアマチュア連盟の後押しがあったからです。ジュニア育成にとても熱心で、ゴルフをするために茨城県は素晴らしい環境。所属しているサザンヤードカントリークラブでも、たくさんのことを学びました」という。で、「感謝をどんな形でお返ししたら…。優勝することです。露出が増えれば、茨城のイメージも上がる」。

 すでに、照山はイメージアップ作戦を昨年からスタートさせていた。クラブヘッドのカバーには、茨城県の納豆を連想させる、非公認のゆるキャラ、ねば~る君を採用した。「ふなっしーのように有名ではないけど、これ何? と聞かれたら、会話のきっかけになります。ささいなことだけど、背伸びをしないで自分でできることを地道に続けていく」。

 2017年のステップ・アップ・ツアーは、3試合増え、全21試合になった。また、3日間大会も14試合。これが大きい。LPGA会長就任当時から、小林浩美が掲げる「世界基準」にもつながる。レベル向上のために、不可欠なことは選手の底上げ。以前は、米国、韓国などと比較すると、レギュラーツアーは試合数など互角に推移してきたが、下部ツアーの試合数が少なかった。

 一方で、3日間大会が10試合以上なら、ロレックスランキング(女子世界ゴルフランキング)の対象になる。2016年、その基準はクリアしているだけに、あとは承認されるのを待つのみ。いくら、レギュラーへのステップといわれても、ロレックスランキングへ反映されると、選手のモチベーションも違ってくる。LPGA創立50周年を期に行われる、さまざまな改革の狙いもこうしたところへも行き届いた。

 今オフ、照山は西山ゆかり、前田陽子と一緒にトレーニング合宿へ参加した。ともに、ステップ・アップ・ツアーからレギュラーツアーへ転じた、いわゆる叩き上げだ。「さまざまな経験談をうかがって、ますますヤル気が湧いています。おふたりが戦っていた時は、今よりも試合数が少ない。そうしたことを考えると、私は本当に恵まれている」と再認識。

 そうしたことを踏まえて、「3勝。いや、4勝をして、賞金女王をとりたい。特に、茨城で開催される『静ヒルズレディース 森ビルカップ』と去年、優勝した『フンドーキンレディース』は、絶対に勝ちたいです」と決意を語る。「優勝していただいた、フンドーキンさんの調味料や、大分県の特産品などを自宅でみるたび、"よし、頑張らないと!”…って」。

 もっか、サザンヤードカントリークラブでは、男子プロと精力的にラウンドを行っている。


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