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2017.3.26

final day プラスワン~申ジエ~

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI UMKカントリークラブ(宮崎県)最終日

 最終日のクラブハウス。ほほえましい光景を目撃した。宅配便の受付カウンターで、申ジエが何度も何度も頭を下げている。「どうぞ、よろしくお願いいたします。皆さんのおかげで、私は本当に助かっています」。まるで業者と客の関係が入れ替わったようだ。

 日本では、当たり前といえる物流システム。ところが、申にとってこれは驚くべきことだった。世界中のツアーで戦った経験が、日本人の常識を違った目でとらえていた。「プロゴルファーは大量の荷物をもって、移動しなければなりません。アメリカツアーを転戦していた時は、距離が長いし、荷物がとにかく重い。けがをする選手までいたほどです。飛行機で移動する時は、預けた荷物がなくなることも…。だから、宅配便でお願いして、キャディーバッグやその他を、次の会場まで運んでくださる。これがどんなに有難いことか。無事にプレーできるのも、業者さんのおかげです。日付や時間を指定できて、しかも正確。マジックのように感じました。日本ツアーでプレーするようになって一番、びっくりしたことが、これでした」という。

 最近、話題になっている宅配業界の人手不足。新聞を読み、日本語を勉強しているだけに、このニュースをちゃんとご存じだった。さすがは元世界ランキング1位。というわけで、いつにも増して、さらなる感謝を表したのが真相だった。

 開幕戦Vを目指し、オフはタイ合宿を。しかし、ハッスルしすぎたのか風邪をひき、薬の副作用で体調を崩した。3戦欠場を余儀なくされ、今大会が2017年のスタート。「内臓が悪くなり、関節炎まで引き起こした。回復したといっても、70パーセントぐらいです。改めて、体調管理の難しさを思い知らされた。いいプレーをギャラリーの皆さんへ披露するためには、体のケアこそ大切。肝に銘じ、シーズンを戦う」と誓っている。

 一方、創立50周年を迎えたLPGAを心から祝福した。「早朝、6時前から、ギャラリーが足を運んでくださる。こういった盛況は、50年の歴史があればこそ。先輩選手、関係者の皆さんの努力のおかげだと思います。私もメンバーの一員として、もっと努力をしなければなれません」と気持ちを新たにした。その上で、「記念のシーズン。ナンバーワンになりたい。賞金女王を獲得することが、日本ツアーへ参戦した目標です。たとえ、目標を達成しても、現役を引退するまで日本ツアーでプレーしたい。もっともっと、日本を知るため、ゴルフだけでなく、文化などを勉強します」と熱く語っている。

 ちなみに、好きな日本語を聞くと、「義理と人情」。海外選手から初めて聞く言葉に、背筋がピンと伸びた。

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