韓国のイミニョンが日本ツアー初V！

＜Photo：Matt Roberts/Getty Images＞

　2017年度LPGAツアー第5戦『ヤマハレディースオープン葛城』（賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円）の大会最終日が行われた。葛城ゴルフ倶楽部山名コース（6,568ヤード／パー72）は、朝から久々の青空が広がり、多くのギャラリーがコースへ詰めかけた。（天候：晴れ　気温：12.2℃　風速：2.0m/s）

　最終組の3人が前半からバーディー合戦を繰り広げる展開となったが、最後は韓国のイミニョンが栄冠を手にした。3バーディー、1ボギーの2アンダー70でラウンドし、通算9アンダーで日本ツアー初優勝を飾った。

　「すごく嬉しいです。まだ優勝の実感はないです。今日はスタート前から緊張していて、プレー中もドキドキしていました。それでも周りにはわからないように、気をつけてプレーしていたんです」。

　途中、何度か渡邉彩香に並ばれる場面があったが、その時もとにかく自分のプレーをすることだけを心がけていたと言う。韓国ツアーで4勝しているとはいえ、最終ホールの優勝を決めるパーパットは、手が震えるほど緊張していたとのこと。「最後のパットは、これは練習だと言い聞かせながら打ちました」。

　腎臓がんを克服したイは、自分が活躍することで同じような病気で苦しんでいる人に勇気を与えたいと願っている。

　「この優勝は支えてくれている周りの人達に伝えたいです。そして自分を見て、病気の方などに希望を持ってもらえれば嬉しいです」。

　今後も日本ツアーでできるだけ多くの試合に出場して、長く活躍したいという目標を持っている。難コースを舞台に接戦を戦い抜いた勝ちっぷりは、今シーズンの中心選手になることを容易に予感させるものだった。