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2017.7.23

final day プラスワン~北村 響~

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

センチュリー21レディスゴルフトーナメント 瀬田ゴルフコース 西コース(滋賀県)最終日

 ホームアドバンテージに後押しされ、秘めたパワーがみなぎってきた。主催者選考会を突破して、レギュラーツアーは今季3試合目の出場。大会1日目、ベストスコアを更新した。プロテスト合格後、4年目のシーズン。昨年はドライバーショットの不調から、ニッポンハムレディスクラシックで、右手首を痛めた。その影響でひじまで悪くなり、どん底を味わうことに。「筋が伸びてしまった。2カ月ぐらい、クラブを握れない、振れない。そんな状況です」。

 1人の時間をどう過ごすか。ゴルフ漬けの毎日から180度、違うことに挑戦したい。「静の趣味を探し、いろいろと考えた。その時、家でお皿が割れたんです。思いついたのは、陶芸。滋賀県には信楽という焼き物の里がある。焼き物をみながら、気晴らしに陶芸教室へ参加しました」。ゴルフに限らず、陸上やウインドサーフィンなどスポーツの経験はあるものの、土と向き合ったことはない。

 ところが、「先生から筋がとてもいい、とほめられた」という。「なぜだかわからない。ろくろもうまく使えた。最初から人の手を借りないで、ひとつの作品を完成させることができましたね。ゴルフとは違う、集中力です」と満足そうに話している。元々、手先が器用。2歳から始めたピアノの影響も多大だ。「お茶碗や、お皿、とっくりなどもつくっている。家で使う食器など、すべて私の作品です。家に合わせ、和のテイストで統一。もっともっと、つくります」と意欲的だ。

 母、多津子さんは元高校教師。ピアノ、声楽が専門だ。というわけで、「響」の名前を授かった。ありそうでない。かといって、きらきらネームとも違う。プロになってからより、有難さを感じている。「皆さん、名前ですぐに憶えてくださいます。母に感謝。画数は多いけど、私も、すごく気に入っています」。

 今大会は、地元の滋賀県彦根市出身、在住ということで応援団が駆けつけた。「ありがたいです。それに、レギュラーツアーは素晴らしいことを、改めてかみしめました。右手の不安が解消して、調子が上がっている。ステップ・アップ・ツアーで頑張るのはもちろんだけど、主催者選考会などのチャンスがあれば、どんどんトライします」と誓う。3年ぶりの滋賀県での女子ツアーが、北村 響へ強烈な刺激を与えた。近い将来、故郷のひこにゃんを超える、知名度アップを狙う。

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