1. ホーム
  2. ニュース&トピックス
  3. ホステスプロ・イボミ 『笑顔を届ける』

2017.10.18

ホステスプロ・イボミ 『笑顔を届ける』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2017年LPGAツアー第33戦『NOBUTA GROUP マスターズGCレディース』(賞金総額1億8,000万円、優勝賞金3,240万円)が10月19日、兵庫県三木市・マスターズゴルフ倶楽部(6,507ヤード/パー72)で開幕する。18日は、指定練習日。各選手、入念な最終調整を行った。

 年に1度の大仕事。今大会は、イボミが所属する延田グループが主催するトーナメントだ。つまり、ホステス大会である。毎年、目標へ掲げているのが、「ここで勝ちたい」。ところが、実現していない。勝たなければならない、という強い責任感が重圧になっているのだろうか。「調子は良くなってきた。コースも大好き。ただ、今回は高い目標よりも、毎日、アンダーパーでプレーすること。コツコツとプレーします。自分にプレッシャーを与えずに、ギャラリー、ファンの皆さんに笑顔を見せるのが仕事。元気なところをみせたい」と静かに話す。

 今季は1勝をあげているものの、昨年までの強さは少々、影を潜めている。「去年は成績も良かったけど、本音をいうと、他の選手と競うことがとても苦しかった」という。出場すれば、優勝を期待される。あくまで想像の域を出ないものの、一種の燃えつき症候群になったのかもしれない。とはいえ、「ゴルフは楽しい」とも。一方、そんなイを周囲が激励する。

 前日のプロアマ大会では、巨人の前監督・原辰徳氏、LPGA会長・小林浩美とラウンドして、たくさんの経験談を耳にした。とりわけ、選手だけではなく、指揮官として、多くの修羅場を経験してきた原氏からは、「今、この状況を越えたら、ボミは本当に強くなる」とエールをおくられている。「原さんに、越えるためには、どうしたら-と質問しました。答えは、練習あるのみ。確かにそうです。成績がいまひとつだと、少しだけあせりが出てくる。それでは、その場しのぎにしかなりません。もっと強い気持ちで、じっくり取り組む。原さんの言葉は、そう聞こえました」。

 また、小林からは、技術面で具体的な指摘を受けている。「一番、ハッとしたのは、以前、樋口(相談役)さんからもいわれた、スイングの時、クラブがしっかり振れていない、です。だから腰が左に回っていないから、ボールがまっすぐに飛んでいかない。教えられたことをしっかりと練習したら、ショットが良くなった」と説明した。イの特性は正確無比のアイアンショット。1センチの誤差も許さない精度が、強さを支えてきたからだ。「要は、リズム、タイミングの問題。決して楽ではないけど、ひとつずつ取り組んでいかなければなりません。どんな緊張したシーンでも、クラブをゆっくりと振る。いい時と悪い時では、違っていた。だから、練習あるのみ。体へもっと覚えさせないといけませんね」と意を強くしている。

 わずか1日で状態が劇的に変化するのが、ゴルフの不思議なところ。あとは、好スコアという特効薬があれば、失った自信を取り戻すことができる。

このニュースをシェアする

記事検索記事検索ARCHIVE

年を選ぶ arrow
月を選ぶ arrow
カテゴリ arrow
search検索