2017.11.16
好発進→急落→挽回 これも鈴木愛-
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)1日目
誰よりも練習を行い、最後にクラブハウスを出る。鈴木愛、プロの流儀だ。しかし、この日はひと足早く切り上げ、体のケアを行った。いったい、何が-。「一気に冷え込んできた。休息を入れることも必要です。まだ、3日間ありますよ」と話している。確かにそうだ。東京から、月曜の朝一番の飛行機でコース入りし、午後5時30分まで入念なスタート。翌日からも、早朝から夕暮れまでほぼ同じメニューを重ねた。
その成果が、2位スタートの原動力に。8バーディー奪取へ直結したのだ。一方で、大会1日目の反省は、2、3番。わずか2ホールでスコアを3つ、落としたことだ。とりわけ、3番のダブルボギーは、「前のホールでボギーを打ったから、とり返したい。ピンを狙って、ティーショットが、ウォーターハザードへ…。もう少し冷静にやれば良かった」と猛省した。とはいえ、残りホールで4バーディーを奪取。ナイスカムバックを披露する。
「目線を低くし、しっかりとラインを出す。忘れたわけではないけど、目線がピンへ行ってしまった」と分析して、すぐさま修正力を発揮したのだ。コーチをつけず、常に自分で試行錯誤する。賞金ランキング1位は、そういった努力の結晶だ。加えて、ホームアドバンテージも味方した。「パッティングでは、インスピレーションを大事にしている。四国のグリーンは曲者。パッと見て感じたイメージが大切です。また、たくさんのギャラリーの皆さんが応援してくださったことも、忘れてはいけませんね。気持ちの良い1日でした」といい、「2日目は予選通過を目指します」。目線を下に下げ、しっかりと、自分の足元をみつめた。
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