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2017.11.18

3rd day プラスワン~鈴木麻綾~

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)3日目

 名は体を表す。キュート、ミステリアスという2つのキーワードが浮かんだのは、そのせいらしい。「みつばちマーヤと、インド神話の神族、マヤからとって、麻綾とつけたと聞いている」。ドイツ新浪漫派の代表作家、ワンデマル・ボンゼルスのみつばちマーヤの冒険は、日本でもテレビアニメ作品となって親しまれている。

 この日、68の好スコアをマークしたが、「アウトコースではこの2日間、ボギーがゼロ。3日目でボギーを打ったことが反省点です」と、ことゴルフに関しては厳しい評価だ。今大会は、ユピテル・静岡新聞SBSレディース優勝で出場権を獲得。「去年は、レギュラーツアー3試合へ出て、すべて予選落ちでした。でも、今年は4試合で予選通過が2試合。5割アップです。試合に慣れてきたことも要因でしょう。ただ、コースマネジメントなどが少しずつできるようになったと思う」と控えめに話した。

 プロ3年目の2017年は、ステップ・アップ・ツアーで賞金ランキング4位。プロフィールを調べてみると、なかなかユニークな個性の持ち主のようだ。スポーツ歴・ダンス、趣味・新喜劇をみる、好きな色・ビビットピンク。とはいえ、取材中、何度も口にしたのは故郷、松阪市のことだった。「決して、悪い意味でいうのではない」と前置きし、「松阪はいなかです。だけど、悪い人がいない。私が知る限り、1人も、です。皆さん、松阪といえば、まずは松阪牛ですよね。みんな牛肉ばかりと思っているようだけど、トリ肉もおいしい。トリ焼肉がある。これは、ぜひ試してくださいね」とアピールする。

 親しみがわいてきた。特技を質問すると、「よく、しゃべります。ギャラリーさんと、すぐにお友だちになれることでしょうか」と語った。とはいえ、プレーはものすごくスピーディー。「コースでは淡々としている。打つのがはやい方だと思う」という。確かに、ごもっともだった。プレーのはやさにカメラマンが追い付かない。今日も、そんなシーンが数多く見られた。

 プロとしての流儀は、「しっかり食べよう」。長いシーズンを転戦する選手は、体が資本だからである。続けて、「1日、3食をきっちり摂る。朝食が大事です。かといって、口に入れればいい、というものではありません。冷たいおにぎりよりも、朝から温かい牛丼を食べることを選ぶ」と力説した。一方で、「今日、初めてレギュラーツアーでメディアの皆さんから、取材をうけた。うれしかったです」とも。

 ちなみに、今大会で3位以内に入れば、来季開幕戦の出場権を獲得できるが、「それは、聞かなかったことにしましょう。よけいなことを考えず、精いっぱい、プレーします」と誓った。短時間の取材は、なぜか食べ物の話題に終始。次回はどんなテーマで語るのだろう。

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