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2018.3.9

Day 1 プラスワン ショット

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ 土佐カントリークラブ(高知県)第1日

 自然と一体になる。それが、ゴルフの魅力だ。きょうのテーマは、逆光。クラブハウス目前の海に日が沈むロケーションを取り入れて、選手を撮る。前夜から天気予報をにらみながら、イメージをふくらませた。ところが、少々、計算違いが生じる。日没の時間、第1日の競技はすでに終了。コースから、パッティンググリーンへ直行した。そこには、人影がまばらというか、残って練習している選手は、わずか3人。

 この日は、朝から強風が吹き荒れ、晴れたとはいうものの、本当にタフな1日だった。気温も10度に満たず、精神的、体力的に消耗の激しかったことがうかがえる。しかし、あすのスーパープレーのために、必死にストロークを繰り返す3人を見ていると、こちらまで熱くなった。とっさにイメージがふくらんだ。

 必死、美しいを、シルエットで表現できれば…。サッと絵を描く。さらに、土佐カントリークラブならではのシーンを、スパイスとして加えたい。そんな時、コースで何度も見かけたソテツが、パッティンググリーンのサイドにもあることに気がついた。1メートル成長するには、40年以上もかかるそうだ。漢字では、蘇鉄。鉄が蘇ると書く。木が弱ると、幹にクギを刺す。根に金くずを入れたりして、荒療治を施すことで知られている。

 厳しく、つらい忍耐の練習も、ひたすら強くなるためだ。ちなみに、写真のシルエットは、葭葉ルミ選手。第1日は出遅れてしまったが、時よとまれ、君は美しい-というかつて見た映画のタイトルが脳裏に浮かんだ。

(戸村 功臣=ゲッティ・イメージズ)

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