2018.3.30
B&Bで単独首位 菊地絵理香は、『謙虚に』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
2018年LPGAツアー第5戦『ヤマハレディースオープン葛城』(賞金総額・1億円/優勝賞金・1,800万円)大会2日目が3月30日、静岡県袋井市・葛城ゴルフ倶楽部山名コース(6,564ヤード/パー72)で行われた。この日のベストスコアをマークした、菊地絵理香が通算5アンダーで首位。1打差の通算4アンダー、2位は永井花奈、3位は通算3アンダーの全美貞が続く。(天候:晴れ 気温:17.5℃ 風速:1.8m/s)
B&Bの好相性が、この日のベストスコアを生み出す。菊地絵理香がうれしそうに振り返った。「パッティングのイメージが良くなった。いいパーセーブができて、流れを途切れさせない。それが、チャンスでバーディーが来た要因かもしれない。パッティングとは対照的で、ショットがいまひとつ。ホールアウトして、首位にいるなんて、ちょっと信じられません」。頑張った選手のご褒美というものだろう。
きっかけは、前週に替えたパターにある。「(予選落ちした)Tポイントレディスでは、パッティングで気持ち悪さが残った。そこで前週から、パターを替えています。2週続けて使ったせいか、気持ち悪さが徐々に薄らいだような…。パターの形状は、アルファベットのBに見える小型のマレットです」。Bは、見ているとなぜか心が穏やかになる。
一方で、菊地の血液型はB。特にスポーツ界で、B型といえば、あの長嶋茂雄さんを筆頭に、イチロー、北島康介、羽生結弦など、天才が数多い。女子ゴルフ界では、岡本綾子。取材でBの話題になった際、そんなイメージが浮かんできた。昨年のTポイントレディスゴルフトーナメントの、完全優勝が忘れられない。とにかく強い。そしてうまい。いったい、2017年は何勝するのだろう、と期待したファンも多かったことだろう。しかし、好事魔多し-のたとえ通り、腰痛を発症。結局、1勝に終わった。
「自分でも、かなりの手応えを感じた。腰痛以外にも、故障があり、うーん…」と漏らしたこともある。今季の目標は、「1億円」と「複数回優勝」。さらに、「公式戦へこだわりたい」と話す。普段から物静かである。そうはいっても、困難に直面すれば、それを乗り越えるため、内面で闘志をたぎらせるタイプだ。「コースはあまり得意とはいえません。ショートゲームでカバーをしながら、スコアをつくっている。欲を出すとボギー、ダブルボギーになってしまう。私は、謙虚にプレーしたい」。
名うての難コースへ、畏敬の念を抱いている。
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