Day 2 プラスワン ショット

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

ヨネックスレディスゴルフトーナメント　ヨネックスカントリークラブ（新潟県）第2日

　さわやか。絶好のゴルフ日和だった。ピクニック気分で足取りも軽い。そんな時、こちらを向いて、ほほ笑んでくれたのが姉の岩井明愛(あきえ)さん=左、千怜(ちさと)さん姉妹だった。こちらも思わず、ほほ笑み返しを。この日、この双子の姉妹は同組でプレーする奇縁に恵まれた。キャディーをつとめたのは、お父さんと弟さん。家族4人がプロのトーナメントで、しかもコース内にいる光景は、とても珍しい。残念なことに、予選を通過したのは千怜さんだけでも、まだ15歳。高校1年のアマチュアだ。今回の経験は何物にも代えがたい一生の思い出になることだろう。

　ところで、12番のティーグラウンドから見える景色が印象的だった。日本海に佐渡島もきれいに見える。かつて、松尾芭蕉が奥の細道で《荒海や佐渡に横たふ天の川》と詠んだ。静かな日本海も、いい。しばし、仕事を忘れてながめていると、空腹だったことに気がつく。

　ちなみに、仕事を終えて、ギャラリープラザへ直行すると、お目当ての三色丼がきのうに続いて、売り切れ。2日連続で、食べ逃したことを気の毒に思ってくれたのだろう。お店の方が、「あす、朝のうちに来てもらえれば、取り置きしますよ」。岩井さん姉妹の笑顔をみて、人情に触れた。
　最終日もいい仕事ができそうだ。

(戸村功臣=ゲッティイメージズ)