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2018.8.24

涙の数だけ強くなった 丹萌乃がステップ初V

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2018年LPGAステップ・アップ・ツアー第15戦『山陰合同銀行 Duoカードレディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が24日、鳥取県西伯郡・大山平原ゴルフクラブ(6,463ヤード/パー72)で行われ、丹萌乃がドラマチックV。18番で劇的なバーディーを奪い、通算1オーバーで初優勝を飾った。通算2オーバー、2位タイは山里愛、アマチュアの垣優菜。(天候:晴れ 気温:34.1℃ 風速:6.9m/s)

 残り167ヤード。最終ホールを迎え、1打差で首位を追っていた丹萌乃の第2打は、フェアウェイバンカーから50センチにつける、スーパーショット。「絶対、グリーンへ乗せたかった。16番で1打差に迫っていると知り絶対、勝ちたい。ただ、ボールがライナーで飛んだので、グリーン奥にこぼれるかなと思った。しかし、きれいなフェードです。最後にバーディーで締めくくることができ、本当に良かったです」と声をつまらせた。

 これまで、プロテストへ4度挑戦。2度は1打差だった。「4度もプロテストで落ちて、両親が私より辛そうでした。きっと、優勝を喜んでくれていると思います。祖父、祖母も同様で、家族には一刻もはやく、優勝を伝えたい」と言葉が弾む。今年の最終プロテスト後は、パッティング練習に取り組んだ。「自宅に、2メートルのパターマットがある。父からは、この距離を真っ直ぐストロークできないと勝てないといわれ日課にしてきた」という。

 愛媛県出身で、同じ四国出身の鈴木愛の2歳下になる。「愛さんは、中学生からパッティングが際立っていた。それまで、私もパッティングが得意だと思ったけど、上には上がいます。アース・モンダミンカップで私は予選落ち。第3日に、愛さんの組にギャラリーを…。あまりのテクニックに驚きました。でも、勉強になりましたよ」。控えめに語っているものの、ステップ・アップ・ツアーの平均パット数は1位だ。賞金ランキングも3位へ浮上した。現在、親友の高木萌衣がランキング首位を快走中だが、「あと2勝して、1位になりたい」。良き先輩、ライバルに恵まれている。「私は涙もろい」と、この日ばかりは歓喜の涙が止まらなかった。

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