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2018.8.31

64で暫定首位 申ジエ、第1ボタンの極意

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 LPGAツアー26戦『ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)が8月31日、岐阜県瑞浪市・GOLF5カントリーみずなみコース(6,545ヤード/パー72)で開幕。しかし、第1ラウンドは雷雲接近のため競技が中断、サスペンデッドになり、14組42人がホールアウトできなかった。8アンダーで暫定首位に立ったのは申ジエ、6アンダーの河本結、李知姫が続く。(天候:曇り 気温:33.8℃ 風速:2.5m/s)

 今大会にかける、申ジエの気迫が伝わってきた。スタートから2連続バーディー奪取する。「序盤から連続でバーディー。いい流れを呼び込み、その勢いを最後までキープすることができました。きょうは、チャンスをたくさんつくり、それが好スコアへつながったと思う」と、ほほ笑んだ。その上で、キーホールを「6番」と加える。6メートルのパーセーブは、元世界一の面目躍如だろう。

 それでなくても、ここ3戦はすべてトップ3をキープ。とはいえ、それが不満の要因でもある。今季のターゲットは賞金女王獲得と宣言。もっかの賞金ランキングは5位だけに、弾みをつけるきっかけは、やはり勝利だ。今大会の注意点は、芝の違い。「最近、洋芝のコースで試合が続いた。アイアンショットの距離感や、スピン量など、感覚を取り戻すことに苦労した。まだ、万全とはいえないだけに、距離感などより一層、注意します」という。

 ただし17番、3メートル、18番では見事な9Iの第2打を披露。1メートルにつけ、連続バーディーで第1日を締めくくった。「欲をいったら、切りがありません。チャンスは、もっと…。でも、3メートル以内についたバーディーチャンスをすべて決めることができた。このいいリズムで、あすはもちろん、最後までいきたい」と手応えは十分。

 この日、ある珍しい行動に着目した。18番でウェアの第1ボタンを留めたのだ。いったい、どうしたのだろう。「1番と、18番はギャラリーの皆さんが多い。それから、スポンサーの方が大勢、お見えになっています。だから、私なりに考え、プロとして、失礼のないように第1ボタンを留めることがルーティン。もちろん、クラブハウスもそうです。でも、残り16ホールはリラックスをすることも必要。だから、第1ボタンを外してプレーする」。

 ささやかなことでも、驚かされた。ちなみに、取材中は後ろに手を組んで直立不動。これまた、報道陣へ敬意を表するためだ。プロゴルファーと淑女の極意を間近にし、舌を巻いた。

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