2018.9.1
単独首位で最終日 申ジエは忍耐をアピール
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
LPGAツアー26戦『ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)大会第2日が9月1日、岐阜県瑞浪市・GOLF5カントリーみずなみコース(6,545ヤード/パー72)で行われた。この日は、悪天候のためサスペンデッドとなった第1ラウンドの残りホール、第2ラウンドを消化。通算12アンダーへスコアを伸ばした申ジエが、今季2勝目へ前進した。1打差の通算11アンダーは64をマークした比嘉真美子。通算10アンダーの李知姫、小祝さくらが最終日の逆転にかける。(天候:曇り 気温:25.0℃ 風速:1.0m/s)
前日に続いて申ジエは、きょうも完ぺきなラウンドにするはずだった。ところが、18番で今大会、初のボギーを叩く。しかし、悔しさを笑顔で隠した。「きのうよりも、チャンスでミスすることが多かった。でも、ショットの感覚はいいです。おかげで2日間、楽しくプレーをしている。まだ、18ホール残っているし、あすもいいスコアであがりたい。優勝を目指します」と話す。
そうはいっても、左ひじ付近のテーピングが気になる。約90日前から痛みが走るように…。「悪くはなってはいない。しかし、良くもなってはいません。ケアをしてからプレーができる。故障をかかえているのは、私ばかりではありません。春先とは違って、シーズンが進めば、いろいろなところに不安が出てくるもの。これは仕方がない。我慢をして続ける。痛いけど、プレーができないほどではありません。優勝したいという気持ちが、痛みに打ち勝つ原動力です」と説明する。
そして、「ギャラリーの皆さんへ、私がテーピングをしていると、心配をおかけするのではないかと感じます。だから、なるべく目立たないようにしたいけど、日焼けをするから目立つ。申し訳ありません」といい、左手首の不安についても打ち明けた。「左手首を手術しています。左手と右手のバランスを調整しながら、プレーをしています。まだ、左手がちょっと弱いかなぁ」。
その時、左手薬指のリングを右手で、さすっている様子に気がつく。「15年前、亡くなった母を忘れないためにつくったもの。3人の兄弟でつくり、皆それぞれが大事にしている。結婚指輪ではありませんよ」と明かす。改めて意を決したように、「優勝するには、18アンダーぐらいまでいかないとダメかなぁ、と思っている」。楽な勝利などない。だから、優勝には価値がある。痛みに耐えるパワーを生みだす原動力だ。
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