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2018.9.23

原点回帰の3勝目 大江香織が凱旋V

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 LPGAツアー第29戦『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)大会最終日が9月23日、宮城県利府町・利府ゴルフ倶楽部(6,534ヤード/パー72)で行われ地元、東北高出身の大江香織が通算10アンダーで逆転優勝。LPGAツアー通算3勝目を飾った。通算8アンダー、2位タイはアンソンジュ佐伯三貴。(天候:晴れ 気温:25.7℃ 風速:2.8m/s)

 ちょっと古い表現をしてみると、故郷へ錦だ。大江香織の出身は、山形県山形市。残念だが、ツアー開催はない。というわけで、もっとも近くで行われるのが今大会である。「ジュニアの時から一番、身近だったプロのトーナメント。プロのデビューも、この大会でした。しかし、試合中、特別な試合ということを意識すると、おかしなプレッシャーを受ける。今だから、いえるのは、やっぱり特別な大会。それだけに、優勝したことが、信じられない」と本音を口にした。

 18番、右ラフから58度の第3打はギャラリーから大声援を浴びる。ピンから、わずか20センチにつけ、楽々とバーディーを奪った。その時、何を考えていたのだろう。優勝会見で、「(2003年、18歳の)宮里藍さんが優勝した試合を、テレビでみていた。それまで、ばくぜんとゴルフをしていただけです。あれをみなければ、どうなっていたでしょう。藍さんの優勝で、ゴルフへ取り組む姿勢が180度変わった気がする。ちゃんと練習をするようになった」。

 さらに続ける。「全国大会など、ほとんど出場していない。藍さんのことも、テレビでみるまでは失礼ですけど、知らなかったです。ゴルフはあまり好きではなかった。毎日、練習場へ…。言い方が悪いけど、連れていかれたというか、100球打ったら帰っていいことになっていた。それが、藍さんの存在を知り、自主的に練習へ取り組むようになり、同じ、東北高校へ行こうと決めたのです」と話す。14歳、中学2年の一大転機を迎えた。

 おそらく、当時のことが脳裏をよぎったに違いない。今回は原点回帰の大一番である。「今年、今まで賞金シード獲得を意識してプレーしました。それがクリアでき、最終戦の出場権まで得ることができて本当にうれしい。本来なら、もう1勝というべきかもしれません。だけど、それほどうまくはないから、残り試合はなるべく上位でプレーができるようにがんばりたい」と控えめだった。

 2016年Tポイントレディス ゴルフトーナメント以来のLPGAツアー通算3勝目は凱旋V。2度あることは3度あった。当然、3勝できれば4勝できる。

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