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2018.10.3

師匠の背中を追って 鬼澤信子が首位発進

 2018年LPGAレジェンズツアー最終戦 『火の国レジェンズオープン』(賞金総額2,000万円、優勝賞金300万円)が3日、熊本県熊本市・くまもと城南カントリークラブ(6,182ヤード/パー72)で開幕。今季レジェンズツアー1勝の鬼澤信子が4バーディー、1ボギーの69をマークし、単独首位に立った。1打差の2位タイに安井純子、山中恵、井上陽子の3人が続く。(天候:晴れ 気温:23.7℃ 風速:2.0 m/s)

 悔しさを晴らすには、勝利しかない。リベンジを果たす絶好のチャンスを迎えた。安定したプレーで首位発進。「気持ちが高揚し力んでしまうことかがある。私のフィーリングでは、5割くらいだったけど、きょうは良いペアリングで回れて、流れが良かった。あすも楽しみです」。前戦のレジェンズツアー公式戦でも、首位スタートを切った。しかし、第2日以降、スコアを伸ばせず、5位で終戦。「グリーンと会話ができなかった。人見知りだったんですね」と、独自の言葉で説明する。

 とはいえ、鬼澤の気持ちを高める要素が2つあった。今季、初優勝の『ふくやカップマダムオープン』の開催地は福岡。「今年、福岡で勝っている。勝手に九州は、相性が良いと思っています」と話した。そして、もう1つは最終日、同組でプレーする安井純子の存在だ。

 「安井さんは、私の人生の師匠であり、先生です。きょうも朝から、先生がスコアを伸ばしていたので、背中を追って頑張りました」とうれしそうに語った。さらに、「先生といつも一緒に回りたいと思っているのに、なかなかチャンスがない。でも、最終戦の最終日、しかも最終組で一緒とは、ご褒美ですね。ワクワクしています」と、声を弾ませる。

 また今大会は女性へ、ゴルフ普及をコンセプトに掲げており、大会を支えるボランティアは全員女性で構成された。加えて、『ピンクリボン運動』にちなみ、ボランティアウェアや全ホールのピンフラッグがピンク色に統一されている。「大会会長がレディーファーストのような考えを持たれていて、素晴らしいことだと思いました。この大会で初代女王になれたら嬉しいです」と話した。ピンクは感謝や愛を伝えるカラー。秋の感謝祭へ向け、より一層、気を引き締めた。

 一方、満60歳以上の選手によって行われる、『火の国レジェンズオープン(グランドシニアの部)』(賞金総額200万円、優勝賞金40万円/5,450ヤード・パー72)は、黄玥珡が4アンダーで、首位に立った。

黄 玥珡 (1位:-4)
「今日は出だしの3ホールで、ドライバーショットが曲がって不安になった。でも、セカンドショットがうまく寄り、ロングパットが入ってバーディーを取れたのでホッとしました。4番からは落ち着いてできたし、きょうは良いプレーができたと思います。2位と8打差ありますが、ゴルフは最後まで何が起きるか分からないので、最終日も油断しません」

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