原氏のサポート　イボミがよみがえる

　LPGAツアー第33戦『NOBUTA GROUP マスターズGCレディース』(賞金総額1億8,000万円、優勝賞金3,240万円)が10月18日、兵庫県三木市・マスターズゴルフ倶楽部(6,528ヤード/パー72)で開幕する。17日はプロアマ大会が行われた。

　たとえ、不調でもそれはいいわけにはならない。ホステスプロとして迎える今大会。イボミは、「今まで、これほどプレッシャーがあったかなぁ、という感じです。一番かもしれない。でも、大好きなコースでコースコンディションがとてもいい。集中して、常にいいイメージでプレーができるように頑張ります」と背筋がピンと伸びる。

　プレッシャーを口にしたが、これまでとまったく違うのは終始、笑顔が絶えなかったことだ。「スコアが良かった。特に、(ゲストの)原(辰徳)さんがすごいショットをして、こちらまでいいイメージでプレーをすることができた。すごく楽しい。ムードが抜群だし、チームワークが抜群」と言葉が弾む。明日からは、個人競技だが、この日は団体戦だ。原氏は次期、巨人監督への就任が報じられている。再建を託され、3度目の復帰。気配り、心配りで数多くの若手選手を育成してきた。第2回WBC日本代表で、世界一の名将へ輝いている。当然のように、イのスランプも気になっていることだろう。

　効果はてきめんだった。「チームのスコアは15アンダー。INコースはすべてバーディーでした。スイングはまだ少し不満があるけど、いいボールが打てると、『良くなった。良くなった』とほめてくださった。また、パッティングの調子はとてもいいです」と、プロアマ大会でも見事優勝。今季でもっとも元気を感じた取材だった。自信回復の特効薬は、好スコアである。「日曜日まで、ゴルフができますように」。このひとことは、祈るような表情を浮かべた。