2018.10.20
99の自己採点 アンソンジュがVへ前進
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
LPGAツアー第33戦『NOBUTA GROUP マスターズGCレディース』(賞金総額1億8,000万円、優勝賞金3,240万円)大会第3日が10月20日、兵庫県三木市・マスターズゴルフ倶楽部(6,528ヤード/パー72)で行われた。第1日から好調のアンソンジュが5バーディー、ノーボギーの67をマーク。通算14アンダーと独走態勢へ入った。5打差の通算9アンダー、2位は菊地絵理香。(天候:晴れ時々曇り 気温:19.2℃ 風速:4.0m/s)
勝負師は常に有事へ備えた。そして、最悪を想定し最善に備えるものだ。アンソンジュが、2位に5打差をつけ、独走態勢である。「スコアだけ見れば、ボギーがなかったし、いいと思うでしょう。でも、きょうはとにかく風が強く、おまけに舞っている。とても難しいコンディションでした。1番でバーディーをとって、2-4番までとても難しいパーセーブ。それから17、18番もそうです。よく耐えたことで、99点のプレー。100点ではなく、マイナス1点はアイアンの距離感が合わなかったことの減点です」と説明した。
優勝賞金は3,240万円だ。最終日、今季5勝目をあげれば一気に賞金女王など、さまざまなタイトルが視界へ入る。ところが、「あすはどうなるか、わからない。けさは首の調子があまりよくない。すごく不安でした。おまけに、ちょっと冷えていたでしょう。使い捨てのカイロをもって冷えないように気をつけた。そういうことも含めて、99点です」という。さらに、「もし、2位と10打差があったとします。それでも、現時点では優勝なんていえません。それがゴルフ。もちろん、賞金女王のことなんか、まったく考えていません。もし、それを考えていたら、おそらくきょうのスコアは出なかった。女王なんて思ったら、力が入りすぎてグチャグチャになりますよ」と語っている。
とはいうものの、最終日の目標はしっかり設定済み。片手をあげ、5アンダーのポーズをつくった。「できるかどうかわからないけど」と前置きし、「誰かが10アンダーを出しても、私が5アンダーをマークできれば、自分でベストをつくしたと割り切れる。結果は、神さまへおまかせします」。コースでも、取材でもスキがない。今季の安定感を垣間見た気がした。
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