ミズノクラシック　第2日目

宋ボベが65の猛チャージで単独首位！米賞金女王争いもさらに熾烈に

　全米女子プロゴルフ協会公式戦『ミズノクラシック』（賞金総額1,400,000ドル　優勝賞金210,000ドル）の2日目が三重県志摩市の近鉄賢島カンツリークラブ（6,506yards,Par72）で行われた。

　天候：晴れ、気温：20.7℃、風速：1m。風もなく快晴となった2日目。各選手が次々とスコアを伸ばすなか、通算11アンダーでトップに立ったのは、宋ボベ（ソンボベ・韓国）。1打差の2位にはコースレコードタイの64をマークした飯島茜と金寅敬（キムインキョン・韓国）が続いている。米賞金女王を争う宮里藍と申ジエ（シンジエ・韓国）は共に通算8アンダーの5位タイ。世界ランキング1位のロレーナ・オチョア（メキシコ）は通算4アンダーの29位タイで最終日を迎える。

　前半は9パットの30と猛チャージの宋。「後半はさすがにパターが入らなくなって、ロングホールで3パットしてしまいました」とこの日唯一のボギーを悔やんだが、今週はショットが絶好調。ピンチらしいピンチはほとんど無く、グリーンを外した時の小技も冴えている。唯一の不安要素である左肩も「これまではドーピングに引っかからない痛み止めの薬を飲まないとラウンドすることが出来なかったですけど、暖かかったので今日は飲みませんでした」と連日の好天のお陰で痛みも軽減されているよう。「優勝してもしなくても、自分のペースで回りたいですね」。明日も天を味方に付けて、マイペースで優勝を狙う。

　そしてこの日8バーディーノーボギーの完璧なラウンドで、一気に優勝圏内に入ってきた飯島。今まではホステス大会で思うような成績が出せていないが、この日は課題のショートパットが序盤で次々と決まったことで、うまく流れを掴んだ。「昨日ボギーだったホールでバーディーが取れて、行けるところまで行こうって思いました。自己ベストの62も意識しましたね」という会心のラウンド。春先の大スランプから一転し、ここ5戦は絶好調。「昔は海外選手の練習とかが気になって見ていましたけど、今は自分に集中できていますね」と精神的にも成長した今なら、米ツアー制覇も夢ではなさそうだ。

　米ツアーもこの試合を含めて残り3試合となり、混戦模様の賞金女王争いもいよいよ佳境に入って来た。現在1位の申ジエと2位の宮里藍との差は約21万ドル。申が今大会で優勝すれば賞金女王を確定させるだけに、追う宮里にとってはここが正念場。この日は共に67とスコアを伸ばし通算8アンダーの5位タイと優勝を狙える位置につけた。申は「今日のプレーは90点。他の選手もスコアを伸ばしましたが、私も優勝を狙える良い位置に居るので満足しています」と連覇へ向けて虎視眈々。

　対する宮里は「ボギーに関してはつきものなので、7バーディーを取れた事の方が明日に繋がります。なので今日は90点位ですね」と満足のラウンド。「今日は過去や未来を考えず、今に集中して上手く気持ちを切り替えられました。明日もいかに自分への期待を上手くコントロール出来るかですね」と集中力を極限まで高めて、勝負の最終日に備える。

2位タイ　金寅敬
「今日はエンジンがかかるのが遅くて、思ったほどバーディーが取れませんでした。でも9番のバーディーで流れをつかんで、後半は良いプレーができました。明日は天気がどうなるか分かりませんが、今日のような良い天候になればまた多くの選手がバーディーを量産すると思います。でも私自身はとにかく自分のゴルフをして、1打1打に集中していくだけです」。

4位　北田瑠衣
「最終ホールのバーディーパットは惜しかったですね。少し引っかいちゃいました。昨日も今日もパットがいいので、明日もこの流れでいけたらいいですね。今日は6つ伸ばしても、そういう実感がないですね。他の選手も伸ばしていたし、明日はサラッと回ってきたいですね。（07、08年と1勝ずつ挙げているが、今年も？）そうですね、できれば最高です。ここにきてショットもパターも調子がいいので、残りの試合もこの調子でやっていきたいですね」。

29位タイ　ロレーナ･オチョア
「昨日よりは良い内容のゴルフでした。あと1日あるので頑張りたいと思います。出だしでバーディーが2つ取れたのに、そのあとはなかなか取れなかったですね。明日はアグレッシブなゴルフを心がけて、とにかくバーディーを取りたいと思います」。