ミズノクラシック　最終日

宋ボベが通算15アンダーで米ツアー初優勝！

　全米女子プロゴルフ協会公式戦『ミズノクラシック』（賞金総額1,400,000ドル　優勝賞金210,000ドル）の最終日が三重県志摩市の近鉄賢島カンツリークラブ（6,506yards,Par72）で行われた。

　天候：晴れ、気温：21.3℃、風速：1m。最終日も風もなく絶好のコンデションとなった近鉄賢島CC。多くのギャラリーが声援を送るなか、2位に1打差の首位からスタートした宋ボベ（ソンボベ・韓国）がこの日も5バーディー1ボギーの68と他を寄せ付けず、通算15アンダーで米ツアー初優勝。日本女子オープンに続き、今季2度目のビッグタイトルを手にした。3打差の2位タイには、この日コースレコードタイの64と猛追を見せたロレーナ・オチョア（メキシコ）ら3人が入った。米賞金女王を狙う宮里藍は72とスコアを伸ばせず、17位タイに終わった。

　「普段、夜中に起きる事はないのに、昨日は緊張して正直眠れませんでした」と相当なプレッシャーの中で最終日を迎えた宋。緊張からか、スタートホールではティーショットを右に曲げたものの、その後は今週好調のショットが冴え、バーディーを量産。世界の強豪を相手に早々と勝利を決定づけた。「まわりのみんながスコアを伸ばしていたので、内心はドキドキしていました。でもミスは付きものだし、出来るだけ自分のプレーをしていけば…と思っていました」と最後まで冷静なプレーだった。大会期間中は米ツアーで活躍する韓国人選手と食事や温泉に入り、十分にリラックス。痛めている首も連日の好天のお陰で軽減され、プレーにも集中が出来た。技術・体調・精神面の全てにおいて、最高の状態で迎えられたことが今回の勝因となったようだ。

2位タイ　ロレーナ･オチョア
「（良い終わり方ができた？）そうですね。64というスコアには満足してますし、これで気持ちよく家に帰れます（笑）。今日はショットも良かったですが、パー5ですべてバーディーを取れたのが一番のカギでしたね。（優勝はあきらめていなかった？）優勝争いを意識するというより、今日は自分のベストを尽くして良い1日にできるようアグレッシブにプレーしたことが、2位という結果に結びついたと思っています」。

2位タイ　ブリタニー･ラング
「今日は良いゴルフができて楽しんでラウンドできました。ただ距離感には苦労して、グリーンを4回もオーバーしてしまいましたね。（日本での試合はどうでした？）日本に来るのは今回で3回目です。日本のファンの方々は本当に素晴らしく、大会を楽しむことができました。天気も素晴らしくて本当に楽しかったですね。」。

2位タイ　朴喜暎（パクヒヨン･韓国）
「今日は調子が良かったんですが、最後の18番でボギーを叩いてしまって…。ただ今週は自分でも成長できたと感じるプレーがあったので、結果には満足しています。優勝争いしていたので悔しさはありますが、良いプレーができました。3日間通して私についてくれたギャラリーの方がいたり、日本人選手だけでなく韓国やアメリカの選手にもみなさん拍手していて、日本のギャラリーは温かいと感じました。とても楽しくラウンドできましたね」。

5位タイ　申ジエ
「今日のプレーには満足していません。短いパットを外したりもったいないミスをしてしまいました。それでも最善を尽くした結果なので、受け入れるしかないですね。先週に続き今週もトップ10に入ることができたのは良かったです。（韓国人初の賞金女王へのプレッシャーは？）周りからの期待の大きさは感じます。それが負担にならないとはいえませんが、それもすべて背負って、みなさんの期待に応えられるように頑張りたいです」。

17位タイ　宮里藍
「今日は2番ホール以降、アイアンがすっぽ抜けたり、チャンスにつかなかったですね。いいパットはたくさんあったんですけど、今日は私の日ではなかったかなと。サンデーバック9ともいいますし、後半の勝負どころで伸ばせればと思っていたんですが、アイアンのミスが続いてしまって。あれやこれやと考えすぎてしまったのが反省点ですね。こういう日は自分のクセを見直すことができるので、むしろプラスになって良かったと思います。（申ジエ選手との差が広がってしまったが）彼女のことをコントロールすることは私にはできないので、やはり自分がベストを尽くすだけ。シーズン終盤をどう締めくくっていくかが、来シーズンに繋がっていくことになると思います」。

ベストスコア賞のロレーナ･オチョア、飯島茜と
近鉄賢島カンツリークラブ･黒坂支配人