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2018.11.23

Day 2~プラスワン 永峰咲希

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>

LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)第2日

 バスを仕立てて、応援団が乗り込んでくる。春夏の甲子園ではおなじみの光景でも、ゴルフでは異例の光景だ。「見つかりましたか。実は祖父のいとこが観光バスの会社を経営していて…」。故郷で開催されるファイナルへ2度目の出場だ。それも、プロ初優勝を飾り、堂々の凱旋となれば、テレビで応援というわけにはいかない。

 「親戚が大半です。コースでパッとみたら、たくさんの人にビックリ。でも、ありがたいです。やっぱり、宮崎はいい。クラブハウスのレストランには冷や汁定食がある。それから、やはり、しょうゆです。ちょっと甘いのがいい。おさしみ、他の料理でもちょっと甘いしょうゆが一番。故郷へ帰ってきた、と思います」。

 一方で、コースを攻略する準備もしっかりと整えていた。開幕前のLPGA公式インスタグラムでも紹介したが、通常とは違い、ヘッドの大きいパターは高麗グリーン対策。ましてや、初Vをあげた川奈ホテルゴルフコースで使用したものだ。「ボールの直進性が良くなります。芝目を気にしなくていい。第1日より、芝が元気でツンツンしている。その上をじょりじょりとボールが転がっていく」とユニークでわかりやすい解説。

 プロ5年目の今シーズンは、賞金ランキングで自己最高の12位へ躍進した。が、ちょっと早い、総括をしてもらうと、まず反省の言葉が口に出る。「所属先のニトリレディスゴルフトーナメント、それからスポンサー関連のアクサレディスゴルフトーナメントin MIYAZAKIで思うようなプレーができなかった」と首をひねった。とにかくプロ意識が高い。

 ちなみに、今年最もうれしかったことを質問すると、これまたスポンサー関連。「地元のスポンサーへ優勝の報告へうかがった時のことです。どちらへうかがっても、それこそ熱烈歓迎。会社の皆さん、全員が私をあたたかく迎えてくださった。それこそ、社をあげてと表現してもいいほどです。涙がでるぐらいうれしくて…」と振り返っている。

 座右の銘、『七転び八起き』は順調にプロゴルファー人生を送っているだけに、意外な気がするが、「まだ転んだことはなくても、きっと試練はやってくる。常にその時へ備えなければなりません。そうはいっても、プレーではボギーを叩けば、立ち上がって、バーディーをとらなければなりません。これも七転び八起きですよ」。決勝ラウンドも、この意気込みで故郷へ恩返し−。

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